村上明子独立行政法人情報処理推進機構AIセーフティ・インスティテュート所長

2025年5月22日・第217回国会 参議院 内閣委員会 第16号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 85 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 116 発言)

お答えいたします。

海外と日本と比べるとAIに対する障壁が少ないというのは、私も肌感覚ではございますけれども、感じております。やはり、AIの暴走であるとか人権侵害ということを考えるのは、日本の方よりも海外の方の方が多いという印象でございます。

一方で、その安全に使えるのが、安全だというふうに考えているのが一〇%台、規制が必要だと考えているのが七割を超えているというこの現状でございますけれども、こちらは、やはりまずその安心と安全という言葉の定義をこちらで再定義させていただければと思うんですね。安全であるということと安心できるということには少しギャップがあります。安全であることというのは、例えば規制を行ったり、あるいはそのレギュレーションを作ったりということで、リスクが起きないように事前に用意をしておくということが安全につながるんですけれども、それが十分になされているということが周知して、自分が何かをするときに安全にできるんだということを確信すると安心につながるんですね。

で、この世論調査というのは、恐らく安心かどうかと、安全に使えますかというのを聞いているんですけれども、主観的に安心していますかということを聞いているので、そこに少しギャップがあるのかなというふうに思っています。

一方で、安全に対する課題というのは、やはり、これは国民の方が感じるより前に、毎日毎日AIの技術が進歩しているので、毎日、安全であるかという状態が変わっていきます。ここをしっかりと対応しているということを国民の皆様に知らし続ける啓蒙活動というか、その広報活動というのが、十分にこのギャップを解消していく鍵になるのではないかなというふうに感じております。

以上です。

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