植田和男日本銀行総裁

2025年6月3日・第217回国会 参議院 財政金融委員会 第15号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 10 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 119 発言)

結論的には決め打ちをしているつもりはございません。

少し長くなりますが、まず、中心的な見通しとそれからリスクということに分けて御説明いたしますと、まず先ほども御説明いたしましたが、私どもの展望レポートの中心的な見通しでは、先行き、各国の通商政策等の影響を受けて我が国の成長ペースは鈍化し、それが物価を押し下げる方向に作用するものの、その後は我が国の成長率が再び高まり、基調的な物価上昇率も二%に向けて高まっていくという姿を想定しております。

御指摘いただいた点は、こうした中心的な見通しが実現していくとすれば、政策金利を私ども引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくという現在の政策運営方針の考え方を示したものでございます。

その上で、同じレポートでは、各国の通商政策等の今後の展開やその影響をめぐる不確実性は極めて高く、今申し上げた中心的な見通しが大きく変化し得る可能性があること、そのため、今後見通しが実現していくか、予断を持たずに判断していくということが重要であること、さらに、政策は、物価安定目標の持続的、安定的な実現という観点から、経済、物価、金融情勢に応じて適切に運営していくということも記述してございます。

ということですので、御指摘いただいた記述ですが、先行きの政策運営を予告したり決め打ちしたりするようなもの、性質のものではないというふうに思っております。

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