私は熊本地震のときに、熊本では関連死はほとんど起こらないだろうなと考えて支援に入りました。というのは、例えば、その前の阪神・淡路大震災は一月の十七で寒いときでした、中越地震も十月二十三日で寒いときでした、そして東日本大震災も寒いときでした。多くは高齢者が寒さで衰弱していくんだろうと。ところが熊本は、行ったときにもう二十度を超えていましたし、すぐ横の熊本市では普通に水も出ていました。ですから関連死はないだろうなと思いながらほかのことをしていたんですが、実際に、結果は、在宅で多くの方が亡くなっているということに非常に衝撃を受けました。
そこで、やはり大事なのは、日常からまずは脆弱性の高い人をちゃんと把握する仕組みがあると。実は、それは今内閣府で取り組んでいる個別避難計画なんですね。お一人お一人、自分だけでは逃げられないような厳しい人についてはしっかりと地域や福祉の関係者が支えていきましょうという個別避難計画を作ろうと言っていますので、それをしっかり作って、災害後もまずはその人たちを最優先で安否確認をし、そして具合が悪かったらDMATや専門家につないでいくというシステムをつくっていくということが大事だろうなと考えています。
56加加藤孝明東京大学生産技術研究所教授/東京大学社会科学研究所特任教授
失礼しました。
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塩田博昭(公明)
先ほど、松野委員も、済みません、御指名してからでお願いします。
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58加加藤孝明東京大学生産技術研究所教授/東京大学社会科学研究所特任教授
はい、大変失礼いたしました。
最近の災害においては必ず災害関連死が生じていると。これは直近の法律改正だとかそういうところに直接つながらない話を今からしますけれども、やっぱり従来の延長線上の発想だけではもしかしたら限界があるのかもしれないという気も私自身はしていまして、ここから先は今後の議論だと思うんですが、能登半島地震でも二次避難というものが行われました。被災してインフラが途絶して、極めて環境が悪い中で環境の変化に弱い人たちがずっと過ごしているというのは、実はもしかすると最近だけの常識かもしれないと。関東大震災のときなんかは、被災した人はとっくにむしろ…
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- (上の発言)
59鍵鍵屋一跡見学園女子大学観光コミュニティ学部まちづくり学科教授
私は熊本地震のときに、熊本では関連死はほとんど起こらないだろうなと考えて支援に入りました。というのは、例えば、その前の阪神・淡路大震災は一月の十七で寒いときでした、中越地震も十月二十三日で寒いときでした、そして東日本大震災も寒いときでした。多くは高齢者が寒さで衰弱していくんだろうと。ところが熊本は、行ったときにもう二十度を超えていましたし、すぐ横の熊本市では普通に水も出ていました。ですから関連死はないだろうなと思いながらほかのことをしていたんですが、実際に、結果は、在宅で多くの方が亡くなっているということに非常に衝撃を受けました。
そこで、やはり大事なのは、日常からまずは脆弱性の高い人をちゃんと把握する仕組みがあると。実は、それは今内閣府で取り組んでいる個別避難計画なんですね。お一人お一人、自分だけでは逃げられないような厳しい人についてはしっかりと地域や福祉の関係者が支えていきましょうという個別避難計画を作ろうと言っていますので、それをしっかり作って、災害後もまずはその人たちを最優先で安否確認をし、そして具合が悪かったらDMATや専門家につないでいくというシステムをつくっていくということが大事だろうなと考えています。
60菅菅野拓大阪公立大学大学院文学研究科人間行動学専攻准教授
少し視点を変えた最優先という形になってしまうかもしれませんが、やっぱり人命、人権なんですよね、守るべきというのは。それがやっぱり果たせない状況が起きてしまう。例えば平時から立場が弱い人なんかだと、より声が上げられないとか、よりケアが受けられないと、こういうことになってしまって、その守られるべき人権が守られていない、だから命を落としてしまうんだと、こういう話だと思いますので、やっぱり守るべき水準というのをちゃんと考えなければいけないということかと思います。
直後にやる第一優先というよりは今からしっかりと考えなきゃいけない第一優先として、例えば災害救助法の…
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61塩塩田千恵子日本障害フォーラム(JDF)能登半島地震支援センタースタッフマネージャー
自らSOSを出すことのできない弱い人たちをどういうふうに守るのかということだと思うんですけれども、具体的なことを一つ言うと、今それぞれの自治体が要支援者名簿、災害時の要支援者名簿というのを作っていますが、多くの自治体は手挙げ方式なんですね。だから、私は支援してくださいということを手を挙げないとその名簿に載らない。だから、本当にSOSの必要な、が出せない人が要支援者名簿に載ってこないという現実があると思います。
なので、平時から、どういう人がやはり災害時支援が必要なのかということを、行政も、それから地元の自治体とか町会であるとか民生委員さんであるとか、そ…
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松野明美(維新)
あと三分あるので、最後に鍵屋参考人に。
先ほど個別避難計画のことをちょっと説明がありました。説明の中で、個別避難計画の作成のプロセスが一番大事だというような説明がありまして、本当にそれだと思いました。なかなか個別避難計画が自治体において進まないということも聞いております。今、努力義務という形なんですね、自治体において。
これ、義務化というのはいかがなんでしょうか。義務化にした方が逆にいいのかな、それとも、やっぱり自治体の方が負担になるのか、その辺りのことをちょっと最後にお聞かせください。
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