菅野拓大阪公立大学大学院文学研究科人間行動学専攻准教授

2025年5月9日・第217回国会 参議院 災害対策特別委員会 第5号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 38 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 89 発言)

御質問ありがとうございます。

まさに、難しいんですけれども、災害の現場で思うのは、災害対応というのは、何か言葉は悪いんですけど、葬式のような感じなんですね。例えば、結婚式というのはみんなやりたいからどんどんと新しいものにしていったわけです。でも、葬式って急にやってくるから古いものをずっと続けるんです。そういう感じがしていまして、だから今の社会に合わないメニューだけがそこに残っていて、それでやらなきゃいけない。補助率を考えると、自治体からしても、高度成長型の言わばインフラを全部戻すという方が得だって、こういうメニュー設計になっているんですね。これが結局苦しさということになります。

これは先ほど加藤先生が言われたことと同じで、やっぱり急に考えなきゃいけないから、そんな簡単にできない。今回もモデル的には、分散型の水と言われたりとか、マイクログリッドとかオフグリッドという形で試行されたりとか、合併浄化槽の方にも補助を付けていただくと、こういったことができるようになりましたが、それもかなり瞬発力の中でそういうものを、言わば一月、二月の段階から、二〇二四年の、言い出さないと、とてもじゃないけどって、こういう話なんですね。やっぱり、それはできることは限られるということですので。

やはり、平時から自治体の方々が持続可能な形で選択できるメニューをどれぐらい作っておくか。それを災害時にも例えば補助率を上げて使うんだと。例えば、水道を、冷静に考えると、もう一度引き直して今の人口下でやれば破綻するのは見えているというときに、平時はやらないわけですよね。その代わり、違う水のモデルを入れましょうと、こういう話ができるので、こういったものをできる限り平時から後押ししておいて、災害時にもそのまま使えるんだと、こういう構造にしておくということがすごく大事なことなんではないかなというふうに考えています。

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