西出順郎明治大学公共政策大学院教授

2025年2月26日・第217回国会 参議院 行政監視委員会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 35 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 114 発言)

御質問ありがとうございます。

まず一件目ですが、これなかなか悩ましい問題なんですよね。

まず一つは、その後半の答えになりますけど、民間に委託している、それから、多分イメージとしては、実証実験をするために実証実験をしているようなイメージをお持ちになっていらっしゃるのではないかと。そこにいろんなコンサルティングファームが入ってくる。そして、そこで実証実験をしているが、特にそれが政策にどう役立っているのかちょっと見えづらいところがあるとか、多分そのお金を使った分の価値が見えないところがあろうかと思うんですよね。

まず一つは、やはりこれは民間に任せちゃ駄目だと思いますね、実証するのは。まずは、私は人材不足だという話をしましたけれども、これはしようがないことで、公務員試験で統計学がないからなんですよ、法律はありますけれども。ですから、統計にたけている人間が比較的少ないというのは仕方がないという話ですから、じゃ、仕方がないから外にアウトソーシングしようじゃなくて、自分でやれるようにならなきゃ駄目ですよ。だから、やるのは絶対大事だと思います。ただ、それを任せるかどうかという話は、任せっ放しでいると今のような不信感が抱かれるので、自分たちでできるようにやっていかなくちゃいけない。これは国も自治体も一緒ですよ。

自治体の場合に、そのお金が来ました、さっきの話です、それを、じゃ、地方の国立大学や県立大学に先生方お願いしましょうという話になると、全部丸投げになるわけですよ。何が起きるかというと、結果はもらうけれども、作業工程に対するスキルが全く残らない、組織内に。それは全く意味がないんですよね。

ですから、お答えとしては、実証実験は私は大事だと思う。ただ、それを気軽にアウトソーシングして、じゃんじゃんじゃんじゃん事業をしていると、皆さんに誤解を抱かせるような事業にしか見えてこなくなってくるというふうに思います。したがって、やはりしっかりと、委ねる前に自分たちがやる努力をするべきだと思いますよね。

二点目、パブリックコメントの話です。

これは、なかなか難しいのは何かというと、アクセスする人が限定されていて、なおかつ、限定されている人が、そのパブリックコメントの対象となっている政策や事業のステークホルダーの人たちが結構関わる場合が多いです。それは数字では私は言えませんが、自分の昔の実務経験上の文脈、ごめんなさい、実務経験上の話からすると、そういうふうに感じております。

したがいまして、パブコメをもって公平性があるかというと極めて疑わしいというところ、疑わしいというのはちょっと仰々しいですかね、そこは少し構えて見る必要があるでしょうと。

それと、やはり圧倒的に数が余り集まらない傾向があるので、今はほかの方法を、デジタルデバイスですね、DXですよね、そういうのを使ってどれだけ情報を収集するかということを考えることも大事じゃないかなというふうに思っております。

以上でございます。

前後のやりとり

31の発言を見る

39の発言を見る