原科幸彦東京科学大学名誉教授/千葉商科大学前学長

2025年6月10日・第217回国会 参議院 環境委員会 第8号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 120 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 133 発言)

そこまでは詳しく私はフォローしてないので前回の法制化の議論に対しては私答えられませんが、ただ、JICAの制度づくりを私ずっとやりましたので、それで異議申立審査役というのを十年間やりました。だから、その点では、国際協力面では経験があります。

これは、異議申立て制度を導入することのメリットは何かといいますと、事業を行う主体が、大変、環境配慮、前に進むんですよ。つまり、異議申立てが入っちゃうと、きちんとしたアセスやらないと先へ進まなくなっちゃうでしょう。だからブレーキ掛かる、ブレーキ。だからそういうことに対応するようになるんですよね。今の仕組みは異議申立てができないので、少々おかしなことがあっても先へ進んじゃうんですよね。だから、まさに結果が決まっている、結果に合わせるアワスメントなんて言われちゃうんですけどね。ですから、異議申立て制度の意義は本当にそこにあります。

その結果、JICA、さっき申し上げたんですが、二〇一〇年に制度が始まりまして、十年間ずっと審査役やってきましたけど、たった二件です、問題発見。異議申立てはたくさん出るんですよ。でも、そのたびにJICAの担当者がしっかり対応するんです。そうしますと、きちんとした対応しますから問題が解決するんですね。問題が残ったものはフォローアップしなきゃいけないので、登録するんですよ。レジスタードしたのはたった二件、十年間で。同じ十年間、世界銀行の成果見ましたら、五十件あったんです。世界銀行はJICAの事業規模全体の二・五倍ですから、だから、事業規模で割り算すると、それでも年二回になるでしょう。そうすると、年二回対年に〇・二回、十倍ですよ。これはJICAが本当にきちんとやったおかげだと思っております。

だから、そういう効果がありますのでこれは是非入れるべきだし、世界中はそういうことやっているのにどうして日本やらないのかということですね。裁判でやるというのは、本当にもう手遅れになっちゃいますから現実的じゃないですよ。だから、司法的制度との連動ということで異議申立てを入れると、そうすると、審査過程がしっかりしていればこれ大丈夫です。本当に実績あるんですから、これね。夢のような話じゃないんですよね。だから、それ是非、それを参考にしていただきたいと思いますね。

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