阿部聖哉一般財団法人電力中央研究所副研究参事

2025年6月10日・第217回国会 参議院 環境委員会 第8号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 52 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 133 発言)

私も、最初、アセスメントの直接審査等には関わっていなかった時代にいろいろ勉強させていただいたり、それから研究させていただいたりしている中で、当初、ちょうどこの環境影響評価法が二〇〇〇年前後に成立する辺りのときには、もうアセスというのはアワセメントで、もう事業が全部、レイアウトとかも決まっていて、それに対して単にいろいろ予測をしたりというような文書をくっつけるだけだというようなことが言われておりました。

それで、状況が大きく変わってきたのは、やはり地球温暖化の問題に対応して再生可能エネルギーを大量に導入していかなければいけないと。そこで、当初は太陽光事業あるいは風力発電事業、アセス対象ではなかったんですけれども、いろいろな環境問題が出てきました。そういった中で、やはりアセスが必要ということで運用されてきた中で、かなり大きく変わったんではないかなと私は思っております。

私はその中で審査に関わるようになって、やはり風力発電事業の場合には、実際にはまず土地もまだ決まっていないと、それから風車の機種も決まっていないと。これは問題と言えば問題なんですけれども、逆にそういった中でアセス手続が進められていきます。アセス手続進めていく中で、例えば以前であればFITの制度とか、現在FIPとかの制度もありますけれども、そういった申請を行っていくと。いろんな手続を行っていく中で、事業者が手続の段階に応じていろいろ気付きがあって、住民の方からの反対、あるいは自然環境とか生活環境への影響、いろんなことが分かってきて、それを見直すことによって自分の事業をだんだん環境配慮型に変えていけると。そこが、私はやはり、審査をしていって事業者の方とコミュニケーションしていく中で、この制度は非常に重要なんではないかなとふだん考えているところでございます。

ということなので、やはり、こういったプロセスを大事にしていって、そういった環境配慮を、再生可能エネルギー導入、温暖化対策だけではなく、やはり生物多様性保全、ネイチャーポジティブというのが非常に重要になってきますので、そこを両立していただけるような運用がアセスの中でできるようになってくればすばらしいなと、私は日頃考えているところでございます。

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