事実は分からないということなんでしょうけれども。
昨年七月、海自のOB、文谷数重さんが「軍事研究」二〇二二年九月号で次のように書かれていることを紹介しました。
国産兵器は海外に売れるような商品ではない。何より計画段階からゆがんでいる。定評ある海外製兵器の導入を回避して国産開発に誘導する。そのために要求性能の段階で不自然な形に曲げられている。世界中で売れている傑作兵器の購入を回避するため、わざわざ不便にしている。どう努力しても売れるはずがない。実際に航空機は全滅した。C2、B1は全く売れていない。日本製を買うぐらいなら傑作機C17、P8を買う。
これ、P1対潜哨戒機を日本が開発、導入したのは、写真もありますけど、エンジンが四つのジェット哨戒機が必要との主張に基づきます。アメリカのP8対潜哨戒機はエンジン二つであり、これが世界中で売れていることにより、エンジン四つのジェット哨戒機など必要なかったことが立証されました。P1は国産開発に誘導する、そのために要求性能の段階で不自然な形に曲げられていることの典型です。
清谷氏の二〇二三年一月に公開された「失敗作、P―1哨戒機の調達は中止すべきだ」という記事には次のような記述があります。
かつてP1がPXと呼ばれて計画されていた当時、石破茂防衛大臣はそのプロジェクトに反対していた。ところが、内局、海幕の包囲網に遭って認めざるを得ず、自分が反対した旨だけは記録するよう命じた。石破氏はこのことを振り返って、現場の搭乗員は怪しげな四発機よりも信頼性の高い双発機の方がいいですと言うんだよと筆者に語っている。
昨年七月、私は、石破氏がP1開発に反対した旨の記録は残っているか、残っているなら反対された理由は何かと質問しました。確認作業を行ったが、現時点で該当する資料は発見できないとの答弁でした。
大臣に伺います。
これは、大臣が作成を命じた記録が残っていないとすれば、これは大問題だと思います。石破総理に確認をし、もしP1開発に反対した旨記録するよう命じた記憶をお持ちであれば、なぜ残っていないのか調査をされたらどうでしょうか。
149
中谷元(自民)防衛大臣
先ほど答弁したとおり、陸上自衛隊の教育訓練におきましては、まず使命感の育成、そして知識、技能の修得、そして体力錬成を重視をしているということでございます。
この銃剣道につきましては、私も経験をいたしましたが、やはり古来、日本の武道で教える要素が多々ありまして、やっぱり心技体、また柔道や剣道と同じく、この武道を通じて自衛官が任務を達成するに必要な体力、気力、これを錬成するということにつきましては非常に効果的なものがあると思います。
しかし、過度に重視しているという御指摘は当たっておりませんで、他の種目も自衛隊の方は採用しております。おっしゃったように、…
この発言のページ
150
高良鉄美政府参考人など
この今の過度のという意味をこれからちょっと説明しますけれども、資料一の一、百三十二ページでは、銃剣道に限らず競技会一般の話だとは思いますけれども、おおむね次のような指摘がされています。
師団で競技会を行う場合は、選手選抜のため、連隊内競技会、大隊内競技会、中隊内競技会が行われる、競技会前には、あるいは競技によっては、一年中、選手は一日中競技会の練習を行う、千人規模の連隊では常時百人近くの隊員が一年中競技会の練習を行うことも。これは昭和、平成の時代には見慣れた光景であったと。
銃剣道にまつわる前例を時代に合わせて変えることすらできないような組織であれば…
この発言のページ
151青青柳肇防衛省整備計画局長
お答えいたします。
石破総理が防衛庁長官であった際の外国製のNBC装甲車の導入に関する御指摘のような説明の記録については、省内関係部局において確認作業を行いましたけれども、現時点で該当する資料は発見できておりません。
いずれにしましても、NBC偵察車の研究開発を開始したのは今から二十年前の平成十七年度のことであり、議員の御指摘のような文書が残っていないことも十分あり得るとは考えてございます。
この発言のページ
- (上の発言)
152
高良鉄美政府参考人など
事実は分からないということなんでしょうけれども。
昨年七月、海自のOB、文谷数重さんが「軍事研究」二〇二二年九月号で次のように書かれていることを紹介しました。
国産兵器は海外に売れるような商品ではない。何より計画段階からゆがんでいる。定評ある海外製兵器の導入を回避して国産開発に誘導する。そのために要求性能の段階で不自然な形に曲げられている。世界中で売れている傑作兵器の購入を回避するため、わざわざ不便にしている。どう努力しても売れるはずがない。実際に航空機は全滅した。C2、B1は全く売れていない。日本製を買うぐらいなら傑作機C17、P8を買う。
これ、P1対潜哨戒機を日本が開発、導入したのは、写真もありますけど、エンジンが四つのジェット哨戒機が必要との主張に基づきます。アメリカのP8対潜哨戒機はエンジン二つであり、これが世界中で売れていることにより、エンジン四つのジェット哨戒機など必要なかったことが立証されました。P1は国産開発に誘導する、そのために要求性能の段階で不自然な形に曲げられていることの典型です。
清谷氏の二〇二三年一月に公開された「失敗作、P―1哨戒機の調達は中止すべきだ」という記事には次のような記述があります。
かつてP1がPXと呼ばれて計画されていた当時、石破茂防衛大臣はそのプロジェクトに反対していた。ところが、内局、海幕の包囲網に遭って認めざるを得ず、自分が反対した旨だけは記録するよう命じた。石破氏はこのことを振り返って、現場の搭乗員は怪しげな四発機よりも信頼性の高い双発機の方がいいですと言うんだよと筆者に語っている。
昨年七月、私は、石破氏がP1開発に反対した旨の記録は残っているか、残っているなら反対された理由は何かと質問しました。確認作業を行ったが、現時点で該当する資料は発見できないとの答弁でした。
大臣に伺います。
これは、大臣が作成を命じた記録が残っていないとすれば、これは大問題だと思います。石破総理に確認をし、もしP1開発に反対した旨記録するよう命じた記憶をお持ちであれば、なぜ残っていないのか調査をされたらどうでしょうか。
153
中谷元(自民)防衛大臣
この件が議論されたのは二十四年前の平成十三年度のことでございまして、改めて石破総理がP1開発に反対した旨の記録について省内で確認作業を行いましたけれども、該当する資料は発見できませんでした。
この発言のページ
154
高良鉄美政府参考人など
発見されなかったので、もう調査もしない、そういう形でしょうか。
このアメリカ製のP8対潜哨戒機は、民間機のボーイング737をベースにしているため、機体の信頼性が高く、かつ機体単価もライフサイクルコストも安いです。
一方、日本が独自開発したP1対潜哨戒機は、トラブルが多く、稼働率は三割台、コストもP8より圧倒的に高くなります。P1の単価は、二〇〇八年度の最初の調達では一機百五十七億円でしたが、二〇二五年度予算では一機四百二十四億円と著しく高騰しています。アメリカ海軍向けのP8最終ロットは約二百億円だそうです。そして、P8がボーイング737をベースとして…
この発言のページ
155嶺嶺康晴防衛装備庁プロジェクト管理部長
お答え申し上げます。
P8Aのライフサイクルコストにつきましては、米国製でございまして、お答えする立場にないのですが、海上自衛隊P1哨戒機の方は、令和六年度におけるライフサイクルコストは四兆二千六十五億円となっております。
この発言のページ