医療費が高額になった場合のセーフティーネットである高額療養費制度の引上げをめぐっては、国会でも私たち立憲民主党も繰り返し取り上げ、課題点を様々指摘をしてまいりました。今般、多くの国民もこの異常さに気づいて、こんなに払えないというふうに反対の声を上げています。
二月十七日、政府は、一年間で四回以上高額療養費制度を利用した場合上限が下がる多数回該当の限度額については、現行のまま据え置くことを表明をいたしました。長期で療養する患者への配慮がされたことは評価をします。しかし、この修正では不十分です。
十九年前、命を守るのが政治家の仕事だと訴え、がん対策基本法と自殺対策基本法の早期成立に尽力した国会議員がいました。故山本孝史参議院議員です。もし国会にいらっしゃれば、本件に関しても同じことを訴え、強く反対されると思います。
本日も傍聴にお越しになっていますけれども、全がん連さんなども強く反対をして、凍結を求めていらっしゃいます。
前回御紹介しましたけれども、全がん連さんの行ったアンケート、三日間で三千六百二十三人の声が集まり、この冊子にはその声が掲載されています。
前回御紹介をしましたけれども、二十代のスキルス胃がん患者の女性の声です。「高額療養費制度を使っていますが、支払いは苦しいです。家族に申し訳ないです。引き上げられることを知り泣きました。私はいずれ死ぬのでしょうが、子どものために少しでも長く生きたいです。毎月さらに多くの医療費を支払うことはできません。死ぬことを受け入れ、子どもの将来のためにお金を少しでも残す方がいいのか追い詰められています。」というものです。
ほかにも多くの悲痛な声が寄せられており、現在でも治療費の重い負担にあえぐ国民がいるということを御認識いただきたいと思います。
まず、総理に御理解をいただきたいのは、我々の要望は自己負担額引上げの凍結です。制度を守っていくために、見直しの必要性は認識しています。撤回を求めているわけではないんです。ですから、この質疑では各論の議論をお願いしたいと思います。そして、患者団体などの要望どおり、凍結の御決断をいただきたいと存じます。
パネル一、資料の一ページを御覧ください。
上段は、政府案、自己負担の上限額引上げに関する見直しイメージです。
本年八月から三段階で引き上げ、最終段階では、この階段状になっている赤字で示したところになりますが、現行より五〇%や七〇%も引き上げられることになっています。低所得者の方への配慮と書いていますけれども、低所得者の方でも約三七・五%も引き上げられるという案になっています。私、大変驚いています。
この資料の下段に行きますけれども、年収約六百五十万円の自己負担上限額は、現在八万百円のところ、今年の八月に八万八千二百円、一〇%増となります。また、来年八月からは十一万三千四百円、四一%増し、さらに、再来年八月からは十三万八千六百円、七三%増しと、負担増です。
中継を御覧の皆様にも危機感をお伝えできたのではと存じます。どうしてこんなに高くなるのでしょうか。到底受け入れられない引上げです。
審議会の資料によれば、現在、多数回該当に当てはまる方は、粗い推計で約百五十五万人、制度利用者の約二一%ということです。制度利用者の約八割は多数回に該当しないということになりますが、その数は、概数で結構ですので、何人ですか。お答えください。
273
安住淳(立憲)
小川君は大幅な時間超過していますから、次の質疑者で、立憲民主党で調整をお願いします。
この際、酒井なつみさんから関連質疑の申出があります。階君の持ち時間の範囲内でこれを許します。酒井なつみさん。
この発言のページ
274
酒井なつみ(立憲)
立憲民主党の酒井なつみでございます。
総理に、前回に引き続き、高額療養費制度の引上げ問題について御質問をいたします。
先ほど総理は、必要な医療というものが抑制されないように必ずいたしてまいりますと答弁されましたけれども、これは、私は、総理が今の修正案より一歩進めて、見直しを、患者に寄り添った答えを出してくださったのかと思っているんですけれども、その意味でよろしいでしょうか。伺います。
この発言のページ
275
石破茂(自民)内閣総理大臣
酒井委員のこの間の御質問を踏まえて、厚生労働大臣並びに厚生労働省として誠心誠意尽くさせていただいたものだということでございます。少なくとも、凍結というよりも、これから先上げないということを申し上げているものでございまして、それはもう可能な限り、お立場をよく理解をしながらやったつもりでございます。
もう一方において、いかにしてこの制度を続けていくかということにも私ども配意をしていかなければなりません。これから先も高額療養費制度というものが維持できるということにも十分配意したものでございます。
この発言のページ
- (上の発言)
276
酒井なつみ(立憲)
医療費が高額になった場合のセーフティーネットである高額療養費制度の引上げをめぐっては、国会でも私たち立憲民主党も繰り返し取り上げ、課題点を様々指摘をしてまいりました。今般、多くの国民もこの異常さに気づいて、こんなに払えないというふうに反対の声を上げています。
二月十七日、政府は、一年間で四回以上高額療養費制度を利用した場合上限が下がる多数回該当の限度額については、現行のまま据え置くことを表明をいたしました。長期で療養する患者への配慮がされたことは評価をします。しかし、この修正では不十分です。
十九年前、命を守るのが政治家の仕事だと訴え、がん対策基本法と自殺対策基本法の早期成立に尽力した国会議員がいました。故山本孝史参議院議員です。もし国会にいらっしゃれば、本件に関しても同じことを訴え、強く反対されると思います。
本日も傍聴にお越しになっていますけれども、全がん連さんなども強く反対をして、凍結を求めていらっしゃいます。
前回御紹介しましたけれども、全がん連さんの行ったアンケート、三日間で三千六百二十三人の声が集まり、この冊子にはその声が掲載されています。
前回御紹介をしましたけれども、二十代のスキルス胃がん患者の女性の声です。「高額療養費制度を使っていますが、支払いは苦しいです。家族に申し訳ないです。引き上げられることを知り泣きました。私はいずれ死ぬのでしょうが、子どものために少しでも長く生きたいです。毎月さらに多くの医療費を支払うことはできません。死ぬことを受け入れ、子どもの将来のためにお金を少しでも残す方がいいのか追い詰められています。」というものです。
ほかにも多くの悲痛な声が寄せられており、現在でも治療費の重い負担にあえぐ国民がいるということを御認識いただきたいと思います。
まず、総理に御理解をいただきたいのは、我々の要望は自己負担額引上げの凍結です。制度を守っていくために、見直しの必要性は認識しています。撤回を求めているわけではないんです。ですから、この質疑では各論の議論をお願いしたいと思います。そして、患者団体などの要望どおり、凍結の御決断をいただきたいと存じます。
パネル一、資料の一ページを御覧ください。
上段は、政府案、自己負担の上限額引上げに関する見直しイメージです。
本年八月から三段階で引き上げ、最終段階では、この階段状になっている赤字で示したところになりますが、現行より五〇%や七〇%も引き上げられることになっています。低所得者の方への配慮と書いていますけれども、低所得者の方でも約三七・五%も引き上げられるという案になっています。私、大変驚いています。
この資料の下段に行きますけれども、年収約六百五十万円の自己負担上限額は、現在八万百円のところ、今年の八月に八万八千二百円、一〇%増となります。また、来年八月からは十一万三千四百円、四一%増し、さらに、再来年八月からは十三万八千六百円、七三%増しと、負担増です。
中継を御覧の皆様にも危機感をお伝えできたのではと存じます。どうしてこんなに高くなるのでしょうか。到底受け入れられない引上げです。
審議会の資料によれば、現在、多数回該当に当てはまる方は、粗い推計で約百五十五万人、制度利用者の約二一%ということです。制度利用者の約八割は多数回に該当しないということになりますが、その数は、概数で結構ですので、何人ですか。お答えください。
277鹿鹿沼均厚生労働省保険局長
お答えいたします。
多数回該当に該当する方のデータ自体は取っておりませんので、近い値の推計値ということでお許しをいただければと思います。
直近の医療費等をベースに高額療養費の受給者数を推計すると、外来特例のみが適用される場合を除けば、現行制度において、令和四年度の高額療養費の受給者数は年間約七百九十五万人というふうに考えております。そのうち、多数回該当に当てはまるとして、年間四回以上受給している方は百五十五万人、それを割りますと約二割程度ということになりますが、その差っ引きということであれば、七百九十五から百五十五を引いて六百四十万人ということになり…
この発言のページ
278
酒井なつみ(立憲)
あくまでも推計ですけれども、約六百四十万人、この方々が取り残されていると思っています。
パネル二、資料二ページを御覧ください。
こちらは、高額療養費の多数回該当イメージを示したものです。午前中の質疑で長妻委員も指摘しましたが、下のグラフのように十三万八千六百円まで上限が大幅に引き上げられることで、高額療養費や多数回該当の対象とならない患者が増えてしまうことは明らかです。
午前中、福岡厚労大臣は、増えるのではないですかという質問に対して、具体的な数字を推計することは困難だと答弁されましたが、ここでは具体的な数字は尋ねません。増えると認識されていますよ…
この発言のページ
279鹿鹿沼均厚生労働省保険局長
まず、自己負担限度額の引上げが大きいという御指摘でございますが、今般、高額療養費の総額が倍のスピードで伸びている中で、持続可能性、現役世代を中心とした保険料負担、こういう中で見直しをさせていただきました。
今回の見直しにつきましては、十年前からの賃金の変化等を踏まえた負担限度額の引上げ……(発言する者あり)
この発言のページ