御質問ありがとうございます。
五要件に関わることかと思っております。日本学術会議の方から出ている五要件であって、これは一般的な社会から出てきた五要件ではないので、アカデミーが捉える五要件という観点が変わること自体が重要なんだろうと思っています。
とりわけて五要件の最初の二つというのが、学術的に国を代表する機関としての地位とか、そのために公的資格の付与というのは、本来そういうものではないんじゃないかと。ナショナルアカデミーというのは、その尊厳たるものは自分たちの活動そのものなので、これを法文に書くこと自体がどういうことなのかというのを一介の科学者としては思うところであります。同じように、今の国家公務員としての、議員として働けと言われたら、やはり僕は嫌で、それは、あくまでも私は科学者であり一介の研究者ですから、そういう働き方はしたくない。それが結局そういう問題、一、二の問題と関わるでしょう。
それから、三番目の問題で、財政の問題をいつも言われますけれども、財政の中身が明快になっていないのでこういう言い方になるでしょう。当然ながら、いろいろな提言活動をこれからも行われるでしょうから、そのために、調査にはお金がかかるので、それは、じゃ、そのための資金が必要。ただ、それでは駄目で、急遽調査しろといったってできるわけじゃありませんから、日頃からそれをある水準で保つための費用は必要。そこが国費が使われても文句は言えないというか、使ってくださいという部分だと思うんです。これを一緒くたにして全部国費であるというのはやはりおかしいと思います。そこの部分をはっきり変えていただきたい。
でありますから、今の議論で、財政基盤全部を国に頼るというのであると、当然ながら、第四項目めの、活動面での政府からの独立というのは、それはやはり、どこにも正解が、これが正しいということを言う方はいらっしゃらないんじゃないかと思います。やはりそこのところが変わっていかないといけない。
それから、会員選考における自主性、独立性というのは、先ほどからも議論がありましたが、会長も自分たちで選べる、それから会員も最後は総会、会長が選ぶことになっている。全て最終的決定権は総会、会長。唯一、監事だけが違います。それは、先ほど申し上げたように、学術会議の会長というものに対して、巨大な科学者を相手にする一人としては、そのぐらいの任命権者から任命いただいた方がいいのではないかと。それから、誤解がないように申し上げますが、監事がもし運営そのものに口を出すのであれば、それは失格で、その時点で監事としては排除されなきゃいけないという問題だと思います。
したがいまして、この五要件そのものをしっかり見直すことこそが実は今大切なことなのではないかと思います。
以上です。
71
田中健(国民)
四人の先生、ありがとうございました。
終わります。
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72
大岡敏孝(自民)
次に、山崎正恭君。
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73山山崎正恭(公明)
公明党の山崎正恭です。
参考人の皆様、本日は、お忙しい中、大変にありがとうございます。貴重なお時間ですので、早速質問に入らせていただきます。
まず初めに、今回の法改正により日本学術会議が法人化されるわけですが、特に法人化によらなければ改革できない点、抜本的に改善できない点は何だと考えるのか。まず永田参考人と有本参考人にお伺いします。
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- (上の発言)
74永永田恭介筑波大学長
御質問ありがとうございます。
五要件に関わることかと思っております。日本学術会議の方から出ている五要件であって、これは一般的な社会から出てきた五要件ではないので、アカデミーが捉える五要件という観点が変わること自体が重要なんだろうと思っています。
とりわけて五要件の最初の二つというのが、学術的に国を代表する機関としての地位とか、そのために公的資格の付与というのは、本来そういうものではないんじゃないかと。ナショナルアカデミーというのは、その尊厳たるものは自分たちの活動そのものなので、これを法文に書くこと自体がどういうことなのかというのを一介の科学者としては思うところであります。同じように、今の国家公務員としての、議員として働けと言われたら、やはり僕は嫌で、それは、あくまでも私は科学者であり一介の研究者ですから、そういう働き方はしたくない。それが結局そういう問題、一、二の問題と関わるでしょう。
それから、三番目の問題で、財政の問題をいつも言われますけれども、財政の中身が明快になっていないのでこういう言い方になるでしょう。当然ながら、いろいろな提言活動をこれからも行われるでしょうから、そのために、調査にはお金がかかるので、それは、じゃ、そのための資金が必要。ただ、それでは駄目で、急遽調査しろといったってできるわけじゃありませんから、日頃からそれをある水準で保つための費用は必要。そこが国費が使われても文句は言えないというか、使ってくださいという部分だと思うんです。これを一緒くたにして全部国費であるというのはやはりおかしいと思います。そこの部分をはっきり変えていただきたい。
でありますから、今の議論で、財政基盤全部を国に頼るというのであると、当然ながら、第四項目めの、活動面での政府からの独立というのは、それはやはり、どこにも正解が、これが正しいということを言う方はいらっしゃらないんじゃないかと思います。やはりそこのところが変わっていかないといけない。
それから、会員選考における自主性、独立性というのは、先ほどからも議論がありましたが、会長も自分たちで選べる、それから会員も最後は総会、会長が選ぶことになっている。全て最終的決定権は総会、会長。唯一、監事だけが違います。それは、先ほど申し上げたように、学術会議の会長というものに対して、巨大な科学者を相手にする一人としては、そのぐらいの任命権者から任命いただいた方がいいのではないかと。それから、誤解がないように申し上げますが、監事がもし運営そのものに口を出すのであれば、それは失格で、その時点で監事としては排除されなきゃいけないという問題だと思います。
したがいまして、この五要件そのものをしっかり見直すことこそが実は今大切なことなのではないかと思います。
以上です。
75有有本建男政策研究大学院大学客員教授/国際学術会議フェロー
法人化によるメリットという観点からいたしますと、幾つか申し上げたいと思います。先ほど来、重複するところもあるんですけれども。
まず一つは、今ちょっと外交的な観点から申しますと、先生方はよく御存じのことだと思いますけれども、トラック1とトラック2というのがあるわけですね。
トラック1というのは国です。政府、行政としてどう今の国際対応をするか、いろいろな国があるわけですね。
トラック2というのは、こういうアカデミーを含めて、NGOもあるわけですけれども、いろいろな基盤的なことをつなぐところはやっていくというのは、政府ができないところをやるという意味では…
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76山山崎正恭(公明)
次に、永田参考人にお伺いします。
永田参考人は、二〇二三年八月に設置された日本学術会議の有識者懇談会のメンバーであります。有識者懇談会は、昨年十二月十八日まで計十五回開催され、二日後の十二月二十日にまとめられ、「世界最高のナショナルアカデミーを目指して」というタイトルで取りまとめられたと承知しています。
そこで、永田参考人は、有識者懇談会に実際に参加され、この報告書をどのように評価されるのか。この法案は報告書を十分に反映したものになっているのか。また、報告書では国民の視点を意識していると感じましたが、科学者の総意に基づいて学術会議を設立するという現行…
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77永永田恭介筑波大学長
御質問ありがとうございます。
御審議の過程を通じての問題はちょっと後で述べるとして、国民のためというのは、現況の、それが国からお金が出ていようがいまいが、我々が科学というものを考えるときの非常に重要なポイントです。実は、もう少し言えば世界のためになので、当然ながら我が国の学術会議は我が国のためにを含んでいるという観点からは、当然そうなるべきだと思っています。
それから、一年数か月、委員をやってきましたが、本当の理想からいえば、完全法人化というのを何とかできないのかということは考えてきました。そのためには、率直に申し上げて、日本の寄附文化というのが十分…
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