ありがとうございました。
引き続き松尾先生、そして生貝先生にお伺いをさせていただきたいと思うんです。
去年、私は中国に行って、いろいろなAIの企業とか、ファーウェイとかも含めて見させていただきました。そのときにすごく感じたのが、目指す方向は一緒なんだけれども、結構制裁とかを打たれたりして、私は技術のことは全く分からないんですが、技術としては、何か全く違うプラットフォームが別個に発展していっているのかなというふうに見えたんですね、技術の細かいことは分からないですけれども。
二つ問いがあるんです。
今後、何かすごく雑に言うと、欧米型みたいなAIの発展と、そしてチャイナのプラットフォームで発展していくそういうAIというのが世界に両立をしていくんじゃないかというような思いを持っていて、先ほどのインダストリアルの話で。そうすると、例えば、途上国とかに行くと、二つあるんだけれども、どっちを選びますかみたいな話になっていったりするのかなというふうに、私は元々外務省出身ですので、そういうふうに見えたんですね。それをどう思われますか。
あともう一つ、よく中国に、すごく最先端のものに対して制裁を打つんですけれども、見ていると、一年ぐらいはすごく困っているんですね、困っているんですけれども、一年から一年半ぐらいすると、むちゃくちゃ適合して、そして、それを乗り越えていっているように見えていて、私は制裁を打つのが意味がないというふうに、中国におもねるつもりは全くないんですけれども、実は余り利いていないのかなと思ったりもするんですけれども、その辺り、AIの視点から見てどうお考えになりますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
97安安野貴博一般財団法人GovTech東京アドバイザー
御質問いただき、ありがとうございます。
私も、これも個人的な感想といたしましては、松尾先生もおっしゃったとおり、道具としての使いどころというのは物すごくたくさんあるなと思っております。まさに、ある意味、勘と経験の意見ではなくて、いろいろ各国の過去の事例であるとか科学的な事例を基に、じゃ、どう考えればよいのかという、それに関しては、AIのサポートできる部分というのはかなりたくさんあるなというふうに思っております。
そういう観点で、私も、最近、いろいろな政治家の方とお話をさせていただく機会は多いんですけれども、政治家の議員の方のデジタルリテラシーというの…
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98緒緒方林太郎政府参考人など
私も全く同感であります。
続きまして、松尾先生に引き続きお伺いしたいと思うんです。
最近、二月だったと思いますが、科学誌ネイチャーを読んでおりますと、アメリカと中国のAIに対するアプローチが結構異なっているのではないかというような論文が実はございました。
アメリカは、やはり最も技術を突き詰めた、エッジの利いた技術の方にぐっと伸びていくんだけれども、実は、中国は、インダストリアルであったりとかマニュファクチャリングとか、そして広く途上国とかに展開していくような、そういう方に主眼を置いているということで、中国が目指しているのは、フロンティアAIではなく…
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99松松尾豊東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻/人工物工学研究センター 教授
ありがとうございます。
今の点は、余りこれまで考えたことがないのと、そのネイチャーの論文も読んでいませんので分かりませんけれども、少し印象として感じるのは、米国は、御存じのとおり、オープンAIであったりグーグルであったり、非常に派手に、こんなことができますということですし、ホワイトカラーの生産性を大きく上げます、仕事の仕方を変えますというふうな形ですけれども、中国の方がもっとそういった各インダストリーに入り込んでいる。アプリケーションを重視していて、よりいろいろな工夫によって、使い方を見つけ出していって、うまく取り込んでいっている。そういった意味では、…
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- (上の発言)
100緒緒方林太郎政府参考人など
ありがとうございました。
引き続き松尾先生、そして生貝先生にお伺いをさせていただきたいと思うんです。
去年、私は中国に行って、いろいろなAIの企業とか、ファーウェイとかも含めて見させていただきました。そのときにすごく感じたのが、目指す方向は一緒なんだけれども、結構制裁とかを打たれたりして、私は技術のことは全く分からないんですが、技術としては、何か全く違うプラットフォームが別個に発展していっているのかなというふうに見えたんですね、技術の細かいことは分からないですけれども。
二つ問いがあるんです。
今後、何かすごく雑に言うと、欧米型みたいなAIの発展と、そしてチャイナのプラットフォームで発展していくそういうAIというのが世界に両立をしていくんじゃないかというような思いを持っていて、先ほどのインダストリアルの話で。そうすると、例えば、途上国とかに行くと、二つあるんだけれども、どっちを選びますかみたいな話になっていったりするのかなというふうに、私は元々外務省出身ですので、そういうふうに見えたんですね。それをどう思われますか。
あともう一つ、よく中国に、すごく最先端のものに対して制裁を打つんですけれども、見ていると、一年ぐらいはすごく困っているんですね、困っているんですけれども、一年から一年半ぐらいすると、むちゃくちゃ適合して、そして、それを乗り越えていっているように見えていて、私は制裁を打つのが意味がないというふうに、中国におもねるつもりは全くないんですけれども、実は余り利いていないのかなと思ったりもするんですけれども、その辺り、AIの視点から見てどうお考えになりますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
101松松尾豊東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻/人工物工学研究センター 教授
ありがとうございます。非常に重要な御質問かと思います。
私も、実は先生と全く同じ印象を持っておりまして、経済安全保障で、いろいろな形でトレードをしないようにすると、しばらくは困っていますけれども、かなり早いうちに代替の技術をつくってしまうということが、例えばGPUのような半導体のレベルでも起こりますし、それからソフトウェアのレベルでも起こっているというふうに感じています。
そうすると、結果的には、それが更に中国国内でのそういった経済圏であったりサプライチェーンを補強するようなことになっている可能性があって、そうだとすると、本来の意図とは違うようなこと…
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102生生貝直人一橋大学大学院法学研究科教授
ありがとうございます。
大きく二点に分けて、特に制度の観点からのお答えになるのですけれども、一つが、中国型の技術、そして中国型の制度というふうにいったようなものが、アメリカともヨーロッパとも異なる形でやはり発展しつつある。
この三極を捉えて、アニュ・ブラッドフォードというコロンビア大学の教授の近著が「デジタルエンパイアーズ」というふうにいうのですけれども、それぞれがその帝国を広げていくための競争というものを繰り広げている。それは、当然それぞれの市場の食い合いというのもありながらも、やはりグローバルサウスを始めとしたような関係諸国の巻き込み合いでもある…
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103緒緒方林太郎政府参考人など
続きまして、最後の質問になると思いますが、松尾先生と、そして田中先生にお伺いをさせていただきたいと思います。
先ほどから何度もデジタル赤字の話が出ていると思います。松尾先生の方からは、V字回復なんて、それはなかなか無理だよと。取りあえず止めて、可能性があれば、もしかしたら解消していけるかもしれないぐらいの言い方だったというふうに理解したんですが、正直、本当にそういうふうになれるのかなということすら私は今結構懐疑的でありまして、もしかしたら、国会で言うから、少しだけエンカレッジングなことを言わなきゃいけないと思って言っておられたりするのかなと思ったりする…
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