村上誠一郎 (自由民主党)総務大臣

2025年5月13日・第217回国会 衆議院 政治改革に関する特別委員会 第14号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 21 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 99 発言)

いろいろ考え方があると思います。私も、石破さんと一緒に十三回通ってきました。

私の拙い経験から申し上げますと、私ごとで恐縮なんですが、私は十九で伯父と父親を一遍に亡くしました。正直言って、不思議なもので、いなくなった途端、どなたも相手をしてくれなくなりました。それで、私は一人で、五人、十人の座談会を千回やりました。それが今日、十三回連続の大きな原動力になったと今は感じております。ただ、私も金がありませんから、座談会も、するめをかじったり煎餅をかじりながらやりました。

ただ、アレックスさん、これを聞いていただきたいのは、とはいいながら物すごく広い選挙区だったので、それぞれの地域に一人ずつスタッフを置いて、そういう座談会を設営するためには五、六人の秘書が必要でした。そういう費用というのはやはり結構かかるものであります。正直なところを申し上げますと、私は、正直言って、今おっしゃられている企業献金がなかったら多分ずっと連続で通っていなかったと思います。

ただ、はっきり申し上げますが、私は、企業献金をもらったからといって、それによって自分の政策の決定や意思を曲げたり変えたりしたことはありません。十三回連続で通っていますが、一回もそういうことで問題は起こしたことはありません。そういうことで、やはりそれぞれ政治家としての規律というか、自分の姿勢の持ち方が私は一番重要じゃないかと思います。

それから二番目ですね。これも長年の拙い経験で申し上げますが、各政党を見ておりますと、政党の成り立ちが違うのではないかと思います。例えば、共産党さんとか公明党さんはやはり組織がしっかりしている。また、立憲さんとか国民民主党さんは労働組合の応援をいただく。残念ながら我が自民党というのは、何と申しますか、個人の自営業の集団みたいなものであります。ということは、自分たちが資金を集めてやっていかなきゃいけないというところがあると思います。

その意味において、それぞれの党の成り立ち方、在り方によって、一律に何が善で何が悪であるかということは決めかねると私は思います。例えば皆さんは個人献金が善と言いますけれども、もしその個人がある意図を持って献金したら、その影響は企業献金よりも大きい影響を与えると私は感じています。(発言する者あり)黙って聞いてくれないかな、私もアレックスさんが聞くから真剣に自分のあれを申し上げているのでね。党利党略で言っているんじゃないんだよ。

私自身は、正直言って、それぞれこれから若い人たちが政治を志すときに、そのような自分で資金を集める可能性を全くなくしていいのかということは、政治家個人個人が胸に手を当てて考える時期に来ているんじゃないかと思います。あえて申し上げます。私は、個人献金が善で企業献金が悪だとか、その逆であるとかいう決めつけはまずいと思います。

特に私が四十年間やっていて非常に政治の難しさを感じるのは、私が最初に出た頃は、小選挙区が政治改革だ、それに反対するやつは守旧派だ、抵抗勢力だと言われました。私は、亡くなられた島村元農水大臣と二人で最後まで反対しました。ところが、今、三十年たってみると、そのときに小選挙区に賛成した人たちが、誠ちゃん、済まなかった、あれは我々の間違いだったというふうにおっしゃっています。そういうことで、政治の世界というのはどれが白だ黒だとはっきり決めつけられるものではない、私はそう感じております。

以上であります。

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