植田和男日本銀行総裁

2025年2月18日・第217回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 39 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 98 発言)

お答えいたします。

まず最初に、昨年、特に昨年夏のマーケットの株価や為替の大幅変動という事態でございますが、基本的な背景としては、私ども、米国の雇用統計が大きく下振れた、そして米国の景気減速懸念が強まったことがあったというふうに考えております。

ただ、こうした変動の一因として、私どもの政策運営の考え方が市場等に十分に伝わっていなかったという批判があることも認識しております。こうした点を踏まえまして、昨年八月以降、様々な場を活用して、丁寧な情報発信に努めてきたところでございます。今後ともその努力を続けたいと思っております。

それから、一月の私どもの会合において、当座預金の付利金利を〇・二五%から〇・五%まで引き上げたその判断、合理性いかんという御質問だったと思いますが、これは、多額の超過準備が存在する下で、私どもの政策金利の誘導目標、コール市場での翌日物金利でございますが、これを誘導目標の水準に誘導するために行っているものであります。

もしもこの付利をしないとしますと、銀行は預金にあるお金をコール市場に放出いたしますので、コールレートが下がっていって、私どもの誘導目標が実現しないという事態になります。こういう背景で行っているものでありますし、アメリカ、ヨーロッパ等の海外中央銀行でも同じような扱いをしておるところでございます。

それから三番目の、私どものブラックアウト期間についての御質問でございますが、私どもは、ブラックアウト期間と呼ばれています会合前後の一定期間中は、政策及び政策情勢に対して、外部に対して発言しない旨を定めております。

この背景といたしましては、一方で、審議内容や政策決定の方向性について予断を与えることを避け、それをもって市場に無用の思惑や混乱をもたらすことを防ぐという観点があり、もう一方で、対外コミュニケーションは基本的には充実していかないといけないという両者のバランスを考慮しまして、現状、各国の、その他の、私ども以外の中央銀行の実務も踏まえて、私どもとしては二日というところに決定しているものでございます。

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