国土交通省が実施をしております実態調査では、標準的な運賃をおおむね収受できている運送契約数は、令和三年度は三五%でしたけれども、令和五年度には五〇%に増加するなど、この標準的運賃は徐々にではありますけれども浸透してきているところでございます。
御指摘のありました一〇%の賃上げにつきましては、昨年三月に行いました標準的運賃の引上げと荷役料金の収受、これらが実現をして、また、標準的運賃そのものが更に普及をすれば一〇%の賃上げにつながるという見込みの下に、中長期計画においてこれを目標としたところです。
他方で、トラック運送事業における令和六年一月までの現金給与総額は、厚生労働省の毎月労働統計調査によりますと、前年度と比較して一・二四%の上昇にとどまっております。したがいまして、標準的運賃の更なる浸透が重要な課題であると考えております。
現在、政府全体で賃上げ支援と価格転嫁の実現に鋭意取り組んでおり、今月には国土交通大臣からも直接トラック業界に対して価格転嫁や賃上げについて要請を行いました。
また、昨年三月に改定した標準的運賃につきまして、今年の三月からトラック運送事業者等に対しまして効果検証に向けた実態調査を始めております。
この結果も踏まえまして、物流全体の取引適正化に向けて、今後も継続的に必要な見直しを講じてまいりたいと考えております。
28松松田功(立憲)
今の時点では、懸念されていた物流の深刻な停滞は起きていないというような御認識かと思われます。
今ありました、三月十四日に開催された我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議における資料によりますと、掲載効率の向上やモーダルシフトの推進については試算よりも成果を上げています。しかし、肝腎のトラックドライバーの荷待ち、荷役時間は三時間から削減されておりません。また、現場からは、物流の現場が停滞しないように努力している結果という声もお聞きをいたしております。
このような、時間外労働規制などのルールをしっかり守りながら日々国民生活の基盤を支えるために頑張ってくだ…
この発言のページ
29鶴鶴田浩久国土交通省物流・自動車局長
トラック事業におけます輸送の安全の確保のためには、トラック事業者において、厚生労働省が定めた改善基準告示にのっとって適切な労働環境を確保していただくことが重要であると考えております。
国土交通省におきましては、厚生労働省の労働基準監督署とも連携しながら、この改善基準告示に違反している可能性のあるトラック事業者に対して監査を実施しているところであります。違反が事実である場合には行政処分を実施し、厳正に対処しております。
加えて、昨年十月には、トラック事業における改善基準告示違反について、トラック法に基づく行政処分基準を強化して、違反件数に応じて処分の内…
この発言のページ
30松松田功(立憲)
令和六年二月十六日に開催された物流革新・賃上げに関する意見交換会において、岸田前総理は、政府として、来月、トラック運送業の標準的運賃を八%引き上げるとともに、荷役対価や下請手数料などの各種経費も新たに加算できるように措置をいたしました、これにより、一〇パー前後の賃上げが期待できます、これに関して、先ほど、国土交通大臣から説明がありましたように、本日、公共事業の積算に活用する労務単価を平均五・九%引き上げ、来月から適用いたします、その中で、一般運転手は最も高い水準となる七・二%の引上げを行います、これに、荷待ち、荷役の対価などが適切に加算されると、事実上一…
この発言のページ
- (上の発言)
31鶴鶴田浩久国土交通省物流・自動車局長
国土交通省が実施をしております実態調査では、標準的な運賃をおおむね収受できている運送契約数は、令和三年度は三五%でしたけれども、令和五年度には五〇%に増加するなど、この標準的運賃は徐々にではありますけれども浸透してきているところでございます。
御指摘のありました一〇%の賃上げにつきましては、昨年三月に行いました標準的運賃の引上げと荷役料金の収受、これらが実現をして、また、標準的運賃そのものが更に普及をすれば一〇%の賃上げにつながるという見込みの下に、中長期計画においてこれを目標としたところです。
他方で、トラック運送事業における令和六年一月までの現金給与総額は、厚生労働省の毎月労働統計調査によりますと、前年度と比較して一・二四%の上昇にとどまっております。したがいまして、標準的運賃の更なる浸透が重要な課題であると考えております。
現在、政府全体で賃上げ支援と価格転嫁の実現に鋭意取り組んでおり、今月には国土交通大臣からも直接トラック業界に対して価格転嫁や賃上げについて要請を行いました。
また、昨年三月に改定した標準的運賃につきまして、今年の三月からトラック運送事業者等に対しまして効果検証に向けた実態調査を始めております。
この結果も踏まえまして、物流全体の取引適正化に向けて、今後も継続的に必要な見直しを講じてまいりたいと考えております。
32松松田功(立憲)
近年、賃上げに当たって、他産業では大幅な賃上げが報道されていますが、トラックドライバーの春闘の実態は、ゼロ回答や低額妥協を余儀なくされている労使も多く、本当の意味で底上げがされていないなというふうな実感をいたしております。
さらに、現在多くの企業では、ドライバーだけでなく、営業職や後方支援の事務系社員の人材流出が続いております。四月に発表された全職種平均の令和七年二月の有効求人倍率は一・二四倍で、前月に比べて〇・〇二ポイント低下、新規求人倍率は二・三〇倍で、前月に比べて〇・〇二ポイント低下となっております。
それに対し、自動車運転従事者の新規求人倍率…
この発言のページ
33
中野洋昌(公明)国土交通大臣
お答えを申し上げます。
トラックドライバーは、全産業平均に比べて労働時間が二割長い、そして年間賃金が一割低いという状況であります。委員御指摘の、大変な人手不足を解消して物流を持続可能なものとするためにも、私も、この労働条件の改善というのが喫緊の課題である、そういう強い意識を持っております。
トラックドライバーの労働条件を改善をするためには、やはり、ドライバーの賃上げの原資となります適正な運賃の収受、そしてドライバーへの負荷の軽減につながる物流の効率化、これが必要でございます。
先ほど来、自動車局長からも答弁していただいています標準的運賃、これについ…
この発言のページ
34松松田功(立憲)
そこで、トラックドライバーの賃金の原資となる運賃についてお伺いをいたします。
二〇二四年九月、中小企業庁の調査によると、トラック運送業は、価格交渉の実施状況の業種別ランキングで三十業種中最下位の三十位、また、価格転嫁の状況の業種別ランキングでも同じく最下位の三十位となっております。価格交渉、価格転嫁とともに最下位というのは、一企業、一産業だけでは解決できる領域を超えております。
トラック運送業においては、運賃交渉力の弱いトラック事業者の適正な運賃収受を支援するため、平成三十年、貨物自動車運送事業法の改正により、標準的な運賃の告示制度が導入をされました…
この発言のページ