駒村康平慶應義塾大学教授

2025年5月27日・第217回国会 衆議院 厚生労働委員会 第21号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 34 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 107 発言)

ありがとうございます。

そこに関する記述は十一ページ、十二ページ、三十三ページ、それから最後の中日新聞の記事でも書いてあります。

基本的には今委員がおっしゃったとおりでございまして、まず十二ページにありますように、今の氷河期世代に相当する世代、いろいろな時代でそれぞれ苦難というのはあるんですけれども、社会経済構造、働き方の構造改革に直面して非常に不利な時期が長かった、こういう世代でございます。本来、この世代の前に、リタイアする前にマクロ経済スライドは終わっているべきだったものが、これが、よりによって基礎年金だけ、しかも長くなって直撃するということが明らかになってきたということになります。

年金というのは、若い世代から高齢世代に回すだけではないんじゃないのか。この十二ページに書いてありますように、これは、ある段階、氷河期世代の上の、ちょうどその親の世代を上から遡ったものでございます。例えば、どの時代に生まれるかなんて、本人は選ぶことはできません。

三十三ページに書いてあるのは、まさに大正世代、今の氷河期世代から見ると祖父の世代に当たりますけれども、これはどういう目に遭ってしまって、その人生を社会保障制度が戦後どう対応してきたのかというのを考えると、社会保障制度それから年金制度全体も、不幸にして自分の生まれてくる時代は選べませんから、不幸な世代に遭った世代を、世代ガチャの部分をちゃんとならす効果があるというふうに考えると、今回は、実はやや、しかもマクロ経済スライドが遅れることによって期せずして利益を得た分を少し御遠慮いただく、氷河期世代より上の方に御遠慮いただいて、その分を氷河期世代より下の方に回して、世代間移転でいうと逆の流れでありますけれども、世代間のリスク分散機能を発揮させようという性格もあるのではないかと思っています。

以上です。

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