ありがとうございます。
防大の卒業生へのはなむけの言葉としては大変すばらしいと思います。ただ、私なりの言葉で言うと、求道者たれというような言葉なのかな。求道者たれ。とにかく、長い自衛官の生涯をかけて自己を陶冶してほしい、自己研さんに励んでほしい、そういったメッセージがあったのかなと受け止めましたが、ともすると、この精強であるということが、先ほど大臣はすばらしい答弁をしていただきましたけれども、自衛隊の中でぼやけていて、そして、どういうふうな方向性で部隊を錬成していくべきなのか、人を育てていくべきなのかという目標が、防衛省・自衛隊の中にははっきりとしたビジョンがないのではないかと思っているわけです。
どうしても、求道者たれ、自己陶冶していくんだという要素が強くて、それはそれですばらしいことだと思うんですけれども、一方で、武士道という言葉、武士という言葉、もののふという言葉がありますが、自衛隊も近代軍の延長にあるんだとしたら、近代軍というのはそもそも武士を否定して出てきたわけです。封建的な武装集団ではなくて、近代国家の下で、今日においては民主主義ですとか立憲主義の下で、どのように軍隊という、防衛力という物すごく大きな武力を、暴力装置を使いこなしていくのかという観点も大事だろうと思うわけです。
憲法にも自衛隊に関する規定はありません。これについてはいろいろな意見はあると思いますけれども、一つ、これは民主主義や立憲主義の観点からも私は大変問題であると思いますし、自衛官は武士ではないですし、令外の官でもありませんから、是非、近代軍としてあるべき姿という観点から、精強性、先ほどおっしゃったような要素を基に、どういうふうな自衛隊があるべきなのかというところをしっかりと検討していくべきだと思います。
それを、当然、防衛省の背広組だけではなくて制服組も一生懸命考えて、あるいは、現場の運用をしていく中でのフィードバックを基に練り上げていくものだと思いますけれども、そうした精強な部隊のつくり方、防衛省ではどのように精強な部隊を育成しているんでしょうか。そして、事、背広組と制服組、この精強な部隊を育てるに当たっての役割分担はどのようなものになっているでしょうか。
247
中谷元(自民)防衛大臣
まず、今のウクライナを見ても分かるように、あらゆる侵略とか災害の事態にしっかりと国を守るという点におきましては、国防の面におきましては精強性というものがまず求められると思います。
精強性とは何かということで、隊員の体力、気力、使命感、困難に立ち向かう勇気、そして自衛隊の力を発揮する、そういった状態でありまして、そういう意味においては、資質を強靱化することと、今、軍事技術が非常に進展しておりますので、軍事技術や装備品の高度化などにおいて知識、判断力、技術を備えた多面的な能力、そして、最後の最後までこの国を守り抜くという使命感、これは単に自衛官のみならず、…
この発言のページ
248
橋本幹彦(国民)
大変すばらしい答弁をありがとうございます。
実は、この精強性の議論は国会で全然されてきませんでした。調査室に調査を依頼したところ、近年で議論されたことはありません、直近の議論が実は民主党政権下であると。配付資料、一の四から一の五、一の六がそれに当たりますけれども、当時の総理大臣は野田佳彦さんで、石破茂議員が野田総理ですとか当時の大臣に質問する形で精強性とは何なのかというところを確認したのが直近の例でした。
そのときの答弁を見ますと、安住防衛副大臣、あるいは財務大臣として答弁していますけれども、バランスのいい部隊をつくること、それは若手の隊員も含めてい…
この発言のページ
249
中谷元(自民)防衛大臣
卒業式でお話をする機会がありましたので、私自身が防衛大学校で学んでいまだに忘れ得ない、よい言葉を選びました。
この磨甎というのは、道元の思想の中で、修行の中で弟子たちが念仏を唱えているところに道元が行って、何のために念仏を唱えているんだということで、それは仏になるためですという話をしたら、道元がおもむろに瓦を持ち出して、それは瓦を磨くようなものですよということで瓦を磨き始めました。それは、決して瓦を磨いて仏になるということではないので、それをやるということを続けることが仏の道につながるという教えだということで、努力を惜しまないようにという話をしました。…
この発言のページ
- (上の発言)
250
橋本幹彦(国民)
ありがとうございます。
防大の卒業生へのはなむけの言葉としては大変すばらしいと思います。ただ、私なりの言葉で言うと、求道者たれというような言葉なのかな。求道者たれ。とにかく、長い自衛官の生涯をかけて自己を陶冶してほしい、自己研さんに励んでほしい、そういったメッセージがあったのかなと受け止めましたが、ともすると、この精強であるということが、先ほど大臣はすばらしい答弁をしていただきましたけれども、自衛隊の中でぼやけていて、そして、どういうふうな方向性で部隊を錬成していくべきなのか、人を育てていくべきなのかという目標が、防衛省・自衛隊の中にははっきりとしたビジョンがないのではないかと思っているわけです。
どうしても、求道者たれ、自己陶冶していくんだという要素が強くて、それはそれですばらしいことだと思うんですけれども、一方で、武士道という言葉、武士という言葉、もののふという言葉がありますが、自衛隊も近代軍の延長にあるんだとしたら、近代軍というのはそもそも武士を否定して出てきたわけです。封建的な武装集団ではなくて、近代国家の下で、今日においては民主主義ですとか立憲主義の下で、どのように軍隊という、防衛力という物すごく大きな武力を、暴力装置を使いこなしていくのかという観点も大事だろうと思うわけです。
憲法にも自衛隊に関する規定はありません。これについてはいろいろな意見はあると思いますけれども、一つ、これは民主主義や立憲主義の観点からも私は大変問題であると思いますし、自衛官は武士ではないですし、令外の官でもありませんから、是非、近代軍としてあるべき姿という観点から、精強性、先ほどおっしゃったような要素を基に、どういうふうな自衛隊があるべきなのかというところをしっかりと検討していくべきだと思います。
それを、当然、防衛省の背広組だけではなくて制服組も一生懸命考えて、あるいは、現場の運用をしていく中でのフィードバックを基に練り上げていくものだと思いますけれども、そうした精強な部隊のつくり方、防衛省ではどのように精強な部隊を育成しているんでしょうか。そして、事、背広組と制服組、この精強な部隊を育てるに当たっての役割分担はどのようなものになっているでしょうか。
251
中谷元(自民)防衛大臣
それは、これという答えはないと思います。基本的に幹部自衛官になる者でありますので、幹部自らが考えながらそれを実践していくということでございますので、それぞれ、仕事を通じてこういうやり方がいいんだということを体得して学んでいく。
精強になるということも、これは答えがなくて、そうあることを続けて努力をしているうちに精強になるわけでありますので、そういった努力を続けていってほしいということでございます。
それから、廉恥、真勇、礼節につきましては、別に武士道がいいということではなくて、統率者として、指揮者として、教官として上に立つべき人物になるわけであります…
この発言のページ
252
橋本幹彦(国民)
その中谷大臣の思いは私は届くのですけれども、ただ、私が懸念しているのは、自衛隊というのが過度に属人的になっているのではないか、アマチュアリズムになっているのではないかというような懸念です。
観点を変えて質問しますけれども、資料一の六から一の八、防衛大学校における訓示、式辞、そして学生の答辞がございます。
学生の答辞で、令和六年度、防衛大学校は変革したというような答辞がありました。この変革はどういった内容だったのでしょうか。
この発言のページ
253
中谷元(自民)防衛大臣
例えば、今回卒業した六十九期生、彼らは、防大生活の最後の年に、防大は大きな変革期を迎え、学生間の指導の当たり前を覆すときが来たと述べまして、時代の変遷とともに指導の在り方を対応させ、上下級生の関わり合いを進化させる。そして、本質は不変であるけれども、全ては強い組織になるためにあるという中で、組織に属する全ての人の能力を遺憾なく発揮するという考えの下に、例えば、容儀点検の簡略化とか、朝の清掃の上級生の参加とか、学生間の指導の上級生、下級生の関わりを学生自らが率先して変えたと承知しております。
これは非常に立派なことで、従来のやり方を変えるということで、自…
この発言のページ