多田洋介内閣府大臣官房審議官

2026年4月9日・第221回国会 参議院 財政金融委員会 第6号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 112 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 189 発言)

お答え申し上げます。

内閣府が本年一月に公表いたしました中長期の経済財政に関する試算の各ケースにおけます今後の中長期的な潜在成長率及びその内訳である全要素生産性、すなわちTFP、資本投入量、労働投入量の寄与について御説明いたします。

まず、過去投影ケースでは、潜在成長率は二〇二五から二九年度の平均でプラス〇・七%程度、二〇三〇から三五年度の平均でプラス〇・五%程度となっております。このケースでは、TFP上昇率は、直近の景気循環以降、足下までの平均並みの〇・六%程度で推移することを想定しております。こうした下で、資本投入量の寄与は、二〇二五から二九年度、二〇三〇から三五年度とも平均プラス〇・一%程度と小幅なプラスで推移し、労働投入量については、生産年齢人口の減少が影響し、二〇二五から二九年度は平均マイナス〇・一%程度、二〇三〇から三五年度は平均マイナス〇・二%程度と、マイナスの寄与が拡大していく姿となっております。

これに対しまして、成長移行ケースの潜在成長率は、二〇二五から二九年度平均でプラス一・一%程度、二〇三〇から三五年度平均ではプラス一・五%程度。高成長実現ケースの潜在成長率は、二〇二五から二九年度平均でプラス一・二%程度、二〇三〇から三五年度平均でプラス一・九%程度となっております。

このうち、TFP上昇率は、成長移行ケースでは、二〇二五から二九年度の平均でプラス〇・九%程度、二〇三〇から三五年度の平均でプラス一・一%程度と、過去四十年間の平均である一・一%程度に高まっていくと想定しております。高成長実現ケースでは、二〇二五から二九年度平均でプラス一・〇%程度、二〇三〇から三五年度平均でプラス一・四%程度と、日本経済がデフレ状況に入る前の平均である一・四%程度に高まっていくと想定しております。

これらのケースでは、TFP上昇率の高まりなどによりまして設備投資が促進され、資本投入量の寄与が高まる姿となっており、成長移行ケースでは、二〇二五から二九年度平均でプラス〇・三%程度、二〇三〇から三五年度平均でプラス〇・五%程度、高成長実現ケースでは、二〇二五から二九年度平均でプラス〇・三%程度、二〇三〇から三五年度平均でプラス〇・六%となっております。

労働投入量につきましては、女性や高齢者の労働参加が進むと想定しております一方、人口減少、高齢化の影響もあり、成長移行、高成長実現ケース共に、二〇二五から二九年度、二〇三〇から三五年度のいずれも平均でマイナス〇・一%程度の寄与となっております。

以上でございます。

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