吉川洋東京大学名誉教授

2026年3月11日・第221回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第2号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 27 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 95 発言)

どうもありがとうございました。

農業については、御存じのとおり、国の政策も随分変わってきたと思うんですね。まず第一に、日本の農業の一番大きな柱としては、我々の主食である米、何とかいっても米作、米というのが一つの大きな柱で、この米作、米作りをどうするのかというのは大問題ですよね。

直近で大きな問題が生じているというのは、これはもうよく御存じのとおりで、政府として、やはりこの米作についてどういうふうにするのかというのはしっかりした方針を示す必要があるんじゃないでしょうか。私の理解では、前政権と現政権、随分米作りに関する方針も変わったというふうに私は理解していますけど、変えるんであれば、それをどういう理由で、こういう理由で変えたというのを説明する必要というのはやっぱりあると思うんですよね。

米については、御存じのとおり、付加価値、労働生産性といっても、それだけを見ていればいいという問題でもないということになるんだろうと思います。つまりは、じゃ、日本の農家がみんなでルッコラを作っていればそれでいいのかというと、もちろんそういうことにはならないと。

繰り返しになりますが、米というものを大きな柱としてあるというわけですし、今のような状況だと、確かに農業というものには、どういうんでしょう、食料を作る一つの産業、ビジネス以外の、これは農水省や何かずっと長年言ってきたことだろうと思いますが、国土の保全とかそういうような問題ということも確かに関係しているんだろうと思います。ここら辺をどういうふうに評価するのか。これは労働生産性というものを測るときにも、分子の方をどういうふうに考えるのか、マーケットのプライスというのが本当に私たちが望んでいるものを正確に反映しているのか。これを、安易にこういうことを言うべきではないと私は思っているんですが、ただ、農産物の場合には、確かにそういう面も考えなければいけない時代になっているというふうに私も思います。

前後のやりとり

23の発言を見る

31の発言を見る