家田仁政策研究大学院大学シニア・フェロー

2026年7月14日・第221回国会 参議院 国土交通委員会 第13号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 31 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 194 発言)

先に私からお話しして、よりシャープなところは滝沢先生にお願いしたいと思いますけれども。

今回の八潮については、周りにざっと四十センチの厚さのコンクリートがあるわけですね。そこの中には鉄骨も入っていると。それが、これまでの研究結果をいろいろ伺うと、幾ら減ったって年に七ミリとか一センチですよと。それで、このトンネルは四十年前にできたんですよ。とすると、四十年掛かって年間に一センチずつ進んだとすると、ちょうどこのくらいになるねということでありまして、残念ながら三年前の結果では分からなかったかもしれないけれども、決してこの三年間で進んだんではなくて、四十年間に異常が進んだことをチェックできなかったことの方の問題であると。したがって、これはコンクリートに罪があるんではなくて、あるいは構造に罪があるんではなくて、マネジメントに罪があるというふうに言わざるを得ないと思っております。

一方で、大体の構造物は、例えば耐用年数五十年とか三十年とか言いますけど、これは会計処理上の問題であって、決してそれだけで壊れるわけではありません。したがって、適切な点検、チェック、モニタリング、必要な修繕をやれば、八十年でも九十年でも使っている橋は幾らでもあるわけですね。

一方で、もう一つ重要なことは、点検しやすいような、修繕しやすいような構造になっていたかというと、下水道については決してそんなことがないと。例えば鉄道線路ですと、点検と修繕を前提にして構造設計されていますので、何とかかんとかこの百年の歴史の中ではうまくやれたんですが、下水道はこの五、六十年間で一生懸命造ってきたから、そういうようなところまで、率直に言って知恵が及ばなかった面があります。そういうのを良くすることを、メンテナビリティーを上げると。つまり、メインテインしやすいような構造に設計しなきゃいけないと、例えば通路を造るとかですね。「レ・ミゼラブル」の中でジャン・バルジャンが下水道を歩きますけど、あれは通路があるんですよね。今回のは通路ありませんから、是非そういったような意味で、複線化なり、あるいは代替通路なり、あるいは分散化なり、メンテナビリティー強化するためでの、何というんですかね、改良なんてことは是非これからやらなきゃいけないことだと思っております。

以上です。

前後のやりとり

27の発言を見る

35の発言を見る