宮本雄二元駐中国特命全権大使/公益財団法人日中友好会館会長

2026年5月13日・第221回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 55 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 69 発言)

本当に今難しい状況になっていて、意思疎通が難しくなっているんですね。ですから、我々が言って何かやろうとしても、中国側が、そういうことだったら受け入れられないと、そういうことだったらまだ不十分だという、その一番最初のどう対話を始めるかというところでもう今止まっているわけです。

ですから、これはもう本当に中国側がいかにしてその姿勢を変えるかということになってくると、本件は間違いなく中国の最高指導部と直接影響、関係している事案ですので、最高指導部がそういう気にならなきゃいけないということなので、やっぱり最高指導部をそういう気持ちにさせるためには、日本の最高指導部からの働きかけというのが一番大事になってくるというふうに思っております。したがって、ここをやっぱり、日中関係の再修復ということがやっぱり国家として非常に重要な事案であるという決意を固めて動き始めるという必要があると思います。

今、中国も、もう二重、いわゆるダブルユース、すなわち軍事、民生両用のものについて日本企業を監視リストに載っけたり対象リストに載っけたりしていますが、それからレアアースの問題についても動きがありますが、これは顕在化するともう日本の多くの企業が直接影響を受けます。現に今観光客で困っていらっしゃる地方自治体も増えてきていると思いますが、経済の現場では今はぎりぎり頑張っていますけれども、いずれそう遠くない将来もう表面化してくると、そういう局面だというふうに私も聞いておりますので、そうだとすると、やはりそこの日本側のきちっとした意思決定、これが非常に大事だなというふうに思っています。

そのときには、その改善の気持ち、気持ちを伝えるということでいいと思います。気持ちを伝えた結果どういうふうな形でまとめるか、これはもうまた別の次元の話で、日本も日本の立場がありますので、中国にも中国の立場があると、その双方の立場を踏まえた外交的な解決しかないと思いますが、外交的な解決を立ち上げる今その段階にあって、そのためには日本の強い決意の表明が必要だというふうに思っております。

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