ありがとうございます。
このケネディ大統領の苦悩の部分に着目をされたということ、そして、この現実主義と理想主義のはざまの中で、まさにその大事な決断を下された大統領なんだなと、私もある意味同感、共感するところが多々あると思っています。
そして、今、小泉大臣の御答弁の中にも触れていただきましたこのキューバ危機ですね、今日、山田吉彦先生もキューバのことを先ほど触れられていました。ちょっとこの事例を通じてまた少し議論ができればというふうに思っているんですが。
キューバ危機、一九六二年十月ですから、もう六十年以上前の歴史的な出来事になります。このときまさにケネディ当時の大統領が直面されたのが、空爆なのか、全面侵攻なのか、はたまた何なのかと、いろんなオプションがあった。その中で、最終的には海上封鎖、米国としては正式にはいわゆる検疫だと、いわゆる軍事行動ではないんだという整理をされているようでありますけれども、検疫という手段を取られ、そして、結果として、これは米ソの核戦争に至らなかったというそういう、回避をされたということなわけです。
これ本当に、キューバ危機って六十年前のことですけれど、ある意味リアルタイムに、ケネディ大統領がまさにどういうところに苦悩されたのかということをすごく追っていけるようになっているのは、私、すばらしいなと思っていまして、実際にこの決断に至るまでの十三日間、非常に濃密な議論が行われているんですけれども、ケネディ大統領自身も何度も翻意しているんですよね。もうこれは、いよいよあしたにでも危機が来るかもしれないから攻めてしまえみたいなふうに一度腹を決めるんだけれども、いやと踏みとどまったり、本当にまさに苦悩されたこともあると思っていますし、歴史的な評価の中では、いや、あれは決断の結果回避できたわけじゃないんだと、運が良かっただけなんですみたいな整理をされている方もいる。
改めて、今少し触れていただきましたけど、小泉大臣が、このキューバ危機において、特にケネディ大統領の決断ですとか、あるいは行動の中で着目しているところあったら是非教えていただきたいのと、併せて聞いちゃうんですけど、もう一つ、やっぱりこれ、大臣、今日議論したいのは、この歴史的な事実の中から、じゃ、日本としてどこをある意味学んでいくのか、あるいは今後の防衛政策の中に何を教訓としてやっぱり取り組んでいくのかということなんだというふうに思っています。
もう紹介するまでもないんですが、古典的な名著に、ハーバード大学の行政大学院の初代院長を務められましたグレアム・アリソン、彼が書いた「決定の本質」という本があります。大臣も読まれたことあるかもしれません。キューバ危機のまさに意思決定のプロセスを非常に詳細に分析をされていまして、初版は一九七一年に出ているんですけれども、改訂もしながら、今でもこれ行政大学院で教科書として使われているそうなんですが。
端的に紹介すると、三つの本当にクラシックな分析のフレームを使っていまして、その一つは、因果関係ですね、因果関係ということに着目をして、要はこれは合理的な決定だったのかどうかという角度から一つは検証していく。二つ目は、組織の理論ということに着目をして、アメリカの政府という巨大な行政組織の中で、じゃ、能力としてどういうものがあったのかとか、文化とか手続の面でどうだったのかみたいなことを検証され、そして三つ目は、やっぱり政治的な駆け引きですね、合理性とは別の部分の政治的ないろいろな思惑ですとか駆け引きの中でこの決定はどう下されたのかという、こういう三つ。本当に時間を経て、今読んでも全くもって古びていない、非常に参考になるところが多いなと思っています。
このキューバ危機の中から、現在の日本が学ぶべきこと、こんなところについてもお考えをお伺いできればと思っております。
59
山田吉彦(国民)
はい。
ありがとうございます。今日もしっかりと日本の海に対する、国の海に対するお考えを聞かせていただきました。
どうもありがとうございました。
この発言のページ
60
平木大作(公明)
公明党の平木大作でございます。
今日は、小泉防衛大臣と率直に胸襟を開いて議論を今日したいというふうに思っております。防衛省に質問の通告したときも、基本的に、余り、現下のいわゆる防衛政策そのものを問うというような問いは今日余り持っておりませんので、大臣の率直な思いですとか考えをちょっとお伺いできたらというふうに思っています。
冒頭、小泉大臣が、ジョン・F・ケネディ大統領、アメリカの大統領を尊敬しているというところを読んだりお伺いしたりするわけですけれども、まずどういう点に尊敬されているのか、お考えをお伺いできればと思っております。
この発言のページ
61
小泉進次郎(自民)防衛大臣
私、ジョン・F・ケネディ大統領を尊敬する偉人の一人、政治家の一人だと挙げていますが、私からすると、政治にとって大事なのは、現実主義でもありますが、一方で理想主義も、理想も忘れてはならないというふうにも思っています。
ジョン・F・ケネディ大統領の肖像画を描いた人はバーニー・フュークスというふうにいうんですけれども、私は彼の作品を持っていまして、その彼が描いた作品で、ケネディ大統領のどのようなものを描いているかというと、いろんな作品あるんですが、一つ私が好きな、印象的だと思っている作品は、苦悩の表情を描いたものなんですよね。これは、キューバ危機のときに、ま…
この発言のページ
- (上の発言)
62
平木大作(公明)
ありがとうございます。
このケネディ大統領の苦悩の部分に着目をされたということ、そして、この現実主義と理想主義のはざまの中で、まさにその大事な決断を下された大統領なんだなと、私もある意味同感、共感するところが多々あると思っています。
そして、今、小泉大臣の御答弁の中にも触れていただきましたこのキューバ危機ですね、今日、山田吉彦先生もキューバのことを先ほど触れられていました。ちょっとこの事例を通じてまた少し議論ができればというふうに思っているんですが。
キューバ危機、一九六二年十月ですから、もう六十年以上前の歴史的な出来事になります。このときまさにケネディ当時の大統領が直面されたのが、空爆なのか、全面侵攻なのか、はたまた何なのかと、いろんなオプションがあった。その中で、最終的には海上封鎖、米国としては正式にはいわゆる検疫だと、いわゆる軍事行動ではないんだという整理をされているようでありますけれども、検疫という手段を取られ、そして、結果として、これは米ソの核戦争に至らなかったというそういう、回避をされたということなわけです。
これ本当に、キューバ危機って六十年前のことですけれど、ある意味リアルタイムに、ケネディ大統領がまさにどういうところに苦悩されたのかということをすごく追っていけるようになっているのは、私、すばらしいなと思っていまして、実際にこの決断に至るまでの十三日間、非常に濃密な議論が行われているんですけれども、ケネディ大統領自身も何度も翻意しているんですよね。もうこれは、いよいよあしたにでも危機が来るかもしれないから攻めてしまえみたいなふうに一度腹を決めるんだけれども、いやと踏みとどまったり、本当にまさに苦悩されたこともあると思っていますし、歴史的な評価の中では、いや、あれは決断の結果回避できたわけじゃないんだと、運が良かっただけなんですみたいな整理をされている方もいる。
改めて、今少し触れていただきましたけど、小泉大臣が、このキューバ危機において、特にケネディ大統領の決断ですとか、あるいは行動の中で着目しているところあったら是非教えていただきたいのと、併せて聞いちゃうんですけど、もう一つ、やっぱりこれ、大臣、今日議論したいのは、この歴史的な事実の中から、じゃ、日本としてどこをある意味学んでいくのか、あるいは今後の防衛政策の中に何を教訓としてやっぱり取り組んでいくのかということなんだというふうに思っています。
もう紹介するまでもないんですが、古典的な名著に、ハーバード大学の行政大学院の初代院長を務められましたグレアム・アリソン、彼が書いた「決定の本質」という本があります。大臣も読まれたことあるかもしれません。キューバ危機のまさに意思決定のプロセスを非常に詳細に分析をされていまして、初版は一九七一年に出ているんですけれども、改訂もしながら、今でもこれ行政大学院で教科書として使われているそうなんですが。
端的に紹介すると、三つの本当にクラシックな分析のフレームを使っていまして、その一つは、因果関係ですね、因果関係ということに着目をして、要はこれは合理的な決定だったのかどうかという角度から一つは検証していく。二つ目は、組織の理論ということに着目をして、アメリカの政府という巨大な行政組織の中で、じゃ、能力としてどういうものがあったのかとか、文化とか手続の面でどうだったのかみたいなことを検証され、そして三つ目は、やっぱり政治的な駆け引きですね、合理性とは別の部分の政治的ないろいろな思惑ですとか駆け引きの中でこの決定はどう下されたのかという、こういう三つ。本当に時間を経て、今読んでも全くもって古びていない、非常に参考になるところが多いなと思っています。
このキューバ危機の中から、現在の日本が学ぶべきこと、こんなところについてもお考えをお伺いできればと思っております。
63
小泉進次郎(自民)防衛大臣
恐らく、お話聞いていると、平木先生も「13デイズ」とかを相当見られたのだろうなという思いもしますし、ハーバード・ケネディ・スクールのことは、是非、茂木外務大臣に、御出身ですから、聞いていただくのがいいかなとも思いますけれども。
やはり、キューバ危機の中で私が非常に印象的だと思っているのは、やはり、ケネディ大統領が判断の中で、政権の中でのコミュニケーション、この部分というのは私にとっては非常に印象的に捉えています。
例えば、あの政権の中で、当時マクナマラ国防長官いましたけれども、このマクナマラ長官のこの軍との向き合い、そしてまた、マクナマラ長官とケネデ…
この発言のページ
64
平木大作(公明)
本当にこの十三日間の経過というのを見ていくときに、一つ思うのは、やっぱり、リーダーってやっぱり孤独なんだなということを思います。
今大臣の方からも御答弁いただきましたが、当然、アメリカ政府のトップ中のトップの皆さん、そして、様々な、当時、事後的な検証で実は結構間違っている情報もあったわけですけれども、ある意味、どの国よりも手に入れている最先端の情報を基に議論するわけですけれど、どんどんどんどんある意味一定の方向に行ってしまうわけですね。特に当初は、もうこの強硬な話の中に巻き込まれていく、その中でケネディ大統領が、今本当にフルシチョフは何考えているのか、…
この発言のページ
65志志賀佐保子防衛省大臣官房公文書監理官
お答え申し上げます。
公文書管理法は、行政の適切かつ効率的な運営を実現するとともに、現在と将来の国民への説明責任を全うするため、一方、情報公開法は、国民に説明する責務が全うされるようにするとともに、国民の的確な理解と批判の下にある公正で民主的な行政の推進に資することを法の目的としております。
このため、防衛政策に係る文書についても、行政文書の作成、整理、保存、移管及び廃棄までのライフサイクルに関する規定に基づき管理するとともに、開示請求にも適切に対応しております。
なお、アメリカとの相違については、両国において法制度が異なることから一概に比較するこ…
この発言のページ