岡本和久タムスグループ理事長

2025年11月25日・第219回国会 衆議院 厚生労働委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 30 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 107 発言)

多分、誰も行かないと思うんですけれども。

何で僻地に行かないかというと、二つ問題があって、医局が崩壊しました。僕の時代は医局があって、くじを引いて、一番最後のくじのやつが一番ぼろい病院に行って、翌年は逆だよとか、そんな人事をやっていたんです。医局が崩壊したので、もうそれは元に戻りません。戻らないので、僻地の問題はずっと残ります。

もう一個は、子供の教育の問題です。夫婦でコンサートを見に行ったりとか、そういう不便は我慢できるんですけれども、子供の教育はみんな熱心です。うちに地方から来る先生も、一番の理由は子供の教育です。中学受験が一番多いですね。それで、みんな出てきます。先週、僕は富山の先生を二人面接しましたけれども、これでまた富山の地域医療が終わるんだと思うと、かわいそうだなと思ったけれども、でも、もう意思が固いです、みんな。子供の教育のためには出てきます。

ですから、勤務医の二倍程度払えば、奥さんに、パパ行ってきてといって、北海道の無医村に多分お父さん一人で行くと思います。だから、そのくらいの感じなのかなと僕は思います。

あとは、僻地の問題は、大学が真面目に地域医療をやっていかないと難しいと思います。僕の世代も今の世代も、自分の専門性をとにかくとがらせてとがらせて、そうするとプライオリティーが出てきて、患者さんがいっぱい来て、自分の地位も上がって、そうなるというふうに教わったんですけれども、これだけ高齢者が増えて合併症だらけの患者さんになると、専門性はもうちょっと低くてもいいけれども、何でも診れるような、それは多分、地域医療につながるんですけれども、そういうことが必要になってきています。

ただ、それは全然、大学では、大学の先生たちはいまだに自分のやりたいことをやってそれを教えているし、若い人たちもそういうふうに思っているので、これは十年単位でかかると思うんですね、真面目に取り組んでくれれば。それは多分、自治医大の取組は物すごくよくやっているんです。是非、自治医大、前とは違うと思いますけれども、若い人たちを六年間全寮制で地域医療の重要性を教えて、みんな各地方に行くんですね。

ただ、それももう変わりつつあると思います。昭和の時代の浪花節だったからああいうことはできたのかもしれないけれども、今はもうだんだん変わってきていますので、これから先は、自治医大を何校つくって解消するという問題でも、僻地の問題はなかなかいかないのかなと思います。

以上です。

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