大屋雄裕慶應義塾大学法学部法律学科教授

2025年5月22日・第217回国会 参議院 内閣委員会 第16号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 45 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 116 発言)

お答えいたします。ありがとうございます。

まず、例えば信用情報につきましても、これまでに存在してきた金融機関は、例えば事故情報を基に信用を計算しておりますし、それについては情報開示のシステムがございまして、本人がひょっとしておかしいのではと思ったら確認をすることができる、あるいは訂正の申立てができるということになっております。しかし、AIの発展によって、そのような統制を受けていない業者あるいは業態というものが生まれてくる。それを一つのリスクとして考えていかなければいけないというふうに考えておるということが第一であります。

もう一つは、AIというのはそれ自体技術でして、その技術なりの癖がある、あるいは特徴があるものであります。例えば、生成系AIであればハルシネーションと呼ばれる全く存在しない情報をあたかも本当のものであるかのように提示するという現象が生じることは広く知られているわけですが、この広く知られているというのはもちろんAIに関係する人々の間でということであり、残念ながら現段階においては市民の間でというようにはなっていないと思います。

第一に、それに対する対策としては、学校教育の中にAIの利用法、利活用法、逆にその問題点というのを組み込んでいくことが必要だと考えておりまして、実際、大学などではそのような観点からの教育が始まってきているところだと認識しています。

ただ、問題なのは、議員からも御指摘ありましたが、中高年層のように既に学校を出られたという方、この方々にどうやって情報を届けていくかというのは一つの大きな課題であり、私自身としては、マスメディアにそういうところは頑張っていただきたいと思っているところではありますけれども、なお課題として政府の立場からも検討していく必要があるのではないかと思っております。

以上です。

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