是枝俊悟株式会社大和総研金融調査部主任研究員

2025年6月11日・第217回国会 参議院 厚生労働委員会 第20号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 74 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 90 発言)

御意見いただき、ありがとうございます。

女性の低年金の問題というのは、確かにおっしゃるとおり深刻でございます。年金というのはこれまで、特に二十歳から六十歳、六十五歳までの期間における拠出実績に基づいて支払われるという形になっておりますので、どうしても、現時点で高齢の方、高齢女性で年金が少ない方を底上げしようというようなことを考えますと、先ほどの調整期間の一致のような無理やりな方法ぐらいしかないというところでございます。

ただ、やっぱり拠出に基づく給付でありますので、労働市場の男女格差をとにかくなくしていくことが女性の低年金の解消につながるものと考えております。特に今、若い世代にL字カーブということが言われていて、中高齢になるほど非正規社員の比率が高くなるという問題がありますが、これは正確に言うと、四十代になったら正規雇用率が下がっていくというわけではなく、二、三十代の裾野が上がったことによってLの形になったという状況なんですね。若い世代では、初職正社員で女性も働けるようになった、さらに産休、育休を経ても正規社員のままとどまれるようになったということになりますので、このまま男女の家事、育児の分担を頑張って進めていけば、今の三十代のLの頂点のところがそのまま横にスライドしていくという形を実現できるのではないかと考えており、やはり男女の家事、育児の分担、男性育休の普及などを進めていくことが大事だと考えております。

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