駒村康平慶應義塾大学経済学部教授

2025年6月11日・第217回国会 参議院 厚生労働委員会 第20号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 23 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 90 発言)

ありがとうございます。

スウェーデンも大改革に当たっては、与野党の合意が九〇年代取れずに非常に年金改革が停滞してしまった時期があります。当時のスウェーデンの資料なんかを見ると、年金改革という患者が病院の手術室に担ぎ込まれたと、そこに政治家という医者が治療をしようとして、治療は成功したんだけれども、家族の皆さんに看護師さんが説明したのは、治療は成功して年金は生き返っちゃったけど、政治、執刀した先生が死んじゃいましたと、つまり政権を失っちゃいましたと、こういう話でございます。

つまり、真面目に改革するとどうしても政権を失うような厳しい話にもなるというところで、焦点を、やっぱりこの高齢化問題はどの国でも政争の具にしていいような問題ではないということで、責任を、共同責任を与野党でちゃんと担っていこうという進め方をしたと、こう聞いております。

日本においても同様な状況であろうと思っておりますので、スウェーデンのような工夫されたところまで行けるかどうかはその国々の状況にもよりますけれども、日本においては、現にこの二〇〇〇年に入るまでの時間、戦後もうずっと社会保障制度審議会というものがございまして、きちんと制度横断的に長期的な議論が、与野党の先生方、学識者、政府関係者含めてやってきたという成果がありますので、それと同様なものを再びつくっていったらスウェーデンと同じような性格のものができるんではないかと。

私が注目しているのは、年金改革、個別、一個の議論よりは、進め方の議論をまずきちんと整理することが大事ではないかということでそういう資料を出させていただきました。

以上です。

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