黒田忠広熊本県立大学理事長/東京大学特別教授

2025年4月17日・第217回国会 参議院 経済産業委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 31 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 221 発言)

大変重要な御質問をいただきまして、ありがとうございます。

まず、端的に申し上げるならば、今の足りない人材を世界で取り合っている状況の中で、この同じパイの中で取り合っているのでは解決になりません。いかにこのパイを大きくするかという観点で考えたときに、幾つかポイントがありますが、ここでは一点だけまず申し上げると、やはり私は女性の活躍だと思っています。

これは、かつて東京大学に国会議員の先生方が視察に来られて、それで説明申し上げた後、ある女性議員の方から質問が出まして、何でこの集合写真に男の人ばっかり写っているんですかと言われて、あっ、なるほど、それは気が付きませんでしたと。調べてみると、日本の電子メーカーの新卒技術系採用の中に占める女性の割合って確かに一〇%ぐらいなんですね。台湾のTSMCを見ますと、これが二〇%あるんです。それから、私たちが教えている現場、工学部電気電子工学科のようなところの教室には、やっぱり女性は一〇%しかいないんですね。

驚いたことは、広島にあるマイクロンジャパンさんの女性の割合というのが四〇%を超えているんです。私、そのマイクロンさんに聞いてみたんですね。そうしたところ、やはりこれはダイバーシティーがこれからのイノベーションでは重要だという認識を強く持って女性を探している、女性を採用するだけではなくて、社内でもその活用、育成ということに徹底的に力を入れている、やがて女性が活躍するのを見て女性が自然と入ってくるまで私たちの仕事だと思って取り組んでいると、このように言われました。

確かに半導体というのは、私が半導体の産業界に飛び込んだ八〇年代の頃は、工場といいますと、危険な薬品を、重い薬品を持って混ぜてというようなことをやっていましたが、それは今の最先端の工場を見ますと、全部パイプでつながった廃液やロボットが天井を走り回っている。その装置から出てくるビッグデータを分析して、そして、どこが異常だ、どこを少し直さなければいけないということが工場の経営なんだろうと思います。

工場という言葉がもうもはや古いんだというので、ラピダスさんはIIMと、イノベーションですよね、イノベーションをする場所なんであると。もしそうなりますと仮想空間で仕事ができるわけですから、子育てをしながらでもこの工場のオペレーションに参加できるし、日本が真夜中のときにはヨーロッパが日中なんですから、ヨーロッパの女性に働いてもらうこともできるわけで、そういった時代に入っているにもかかわらず、採用する側も、あるいは学生たちもそういったことを知らない。あるいは、学生たちの親御さんも、えっ、工場に行って働くのという意識が残っている。ここを変えていくことが女性活躍の時代につなげる私は重要なことなんではないかなと、こう感じております。

ほかにもいろいろと重要なことがありますが、また機会がありましたら発言させていただきます。

私からは以上です。

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