それでは、先ほど少しお話に出ましたエルピーダメモリをちょっと振り返るということをやっていきたいと思います。
このエルピーダメモリは、言うまでもなく、二〇〇〇年にNEC、日立製作所、三菱電機のDRAM事業を統合して設立され、当時の日本政府は、この統合を支援して、エルピーダメモリが国際競争力を持つ企業へ成長することを期待したわけです。しかしながら、二〇一二年に経営破綻し、結果的に、外資企業であるマイクロンテクノロジーに買収された。
先ほどお答えいただいたように、この背景には、市場競争の強化とか技術革新のスピードの速さとか財務、複雑な要因があったとは考えられますが、特に、韓国や台湾の企業が国家的な支援を受けながら競争力を高める中で、エルピーダメモリは必要な設備投資を十分に行えず、結果として競争に負けたということが考えられると思います。
先ほどお話しいただいたとおり、その後、マイクロンの傘下に入って、日本国内の生産拠点は維持されて、技術力が生かされる形で業績を向上して、今でも世界第六位ですか、昨年は世界第六位だったと思いますが、マイクロンという半導体メーカーの業績に貢献している。
この事実は、経営戦略や財務の在り方が、技術力そのものと同じくらい、やはり企業の成長には重要であるということを示唆していると思っています。
このエルピーダメモリの事例を踏まえた上で、現在進行中のこのラピダス社への支援、その他半導体プロジェクトにおける政府の関与の在り方について慎重に考える必要があると思っています。
特に、先ほども申し上げましたように、つまり、技術支援だけでなく、企業の経営能力とか財務基盤をどのように強化して、国際競争力に耐え得る企業体制を構築するのかということが問われていると思います。
先ほど少しお話しいただきましたけれども、エルピーダメモリの経営破綻から学ぶことについて、財務を含めた経営面からどのように総括しているのか、今、外資系企業の傘下に入るということで業績が向上している現状、これをどのように評価しているのか、お聞かせください。
136野野原諭経済産業省商務情報政策局長
過去の半導体政策の総括でございますが、MIRAI、あすかなど、半導体に関する研究開発プロジェクト、国プロ、幾つも二〇〇〇年代にかけてやっておりましたけれども、一定の先端要素技術の確立に貢献した部分はあったかと思いますが、一方で、日本の半導体産業の凋落トレンドを反転できなかったという結果から見て、期待された成果を十分上げなかったということは事実ではないかと思います。
その要因としては、当時、日本の半導体企業は結構まだ数が残っておりまして、多数の国内企業が参加する中で主体的にリードする企業がはっきりしなかった。あるいは、アカデミアの研究者の方が研究開発リー…
この発言のページ
137平平岩征樹(国民)
ありがとうございます。
今お話の中で、IBMやimecなどと提携していくみたいな話もあったと思いますけれども、これがどこまで技術移転とかノウハウの獲得みたいなものにつながっていくのか、これは、何か具体的な契約内容みたいなものは明かせないまでも、どの範囲まで技術供与を受けられるかみたいなことをお答えすることは可能でしょうか。
この発言のページ
138野野原諭経済産業省商務情報政策局長
IBMは、GAAという、今の最先端の半導体の構造を最初に開発したと発表した企業でございます。その企業から技術の供与を受けまして、千歳の、今造っている、もうテストラインは稼働しますけれども、この千歳のラインに今年技術移管するということで進んでおりますので、量産技術を確立するところまで、両社の、ラピダスとIBMのパートナーシップで進めていくということになっておりますし、imecも、EUVの技術を中心に半導体の世界的なトップの研究機関でございますから、ラピダスとパートナーシップを組んで、必要なサポートを受けられるということになっております。
この両社に限らず…
この発言のページ
- (上の発言)
139平平岩征樹(国民)
それでは、先ほど少しお話に出ましたエルピーダメモリをちょっと振り返るということをやっていきたいと思います。
このエルピーダメモリは、言うまでもなく、二〇〇〇年にNEC、日立製作所、三菱電機のDRAM事業を統合して設立され、当時の日本政府は、この統合を支援して、エルピーダメモリが国際競争力を持つ企業へ成長することを期待したわけです。しかしながら、二〇一二年に経営破綻し、結果的に、外資企業であるマイクロンテクノロジーに買収された。
先ほどお答えいただいたように、この背景には、市場競争の強化とか技術革新のスピードの速さとか財務、複雑な要因があったとは考えられますが、特に、韓国や台湾の企業が国家的な支援を受けながら競争力を高める中で、エルピーダメモリは必要な設備投資を十分に行えず、結果として競争に負けたということが考えられると思います。
先ほどお話しいただいたとおり、その後、マイクロンの傘下に入って、日本国内の生産拠点は維持されて、技術力が生かされる形で業績を向上して、今でも世界第六位ですか、昨年は世界第六位だったと思いますが、マイクロンという半導体メーカーの業績に貢献している。
この事実は、経営戦略や財務の在り方が、技術力そのものと同じくらい、やはり企業の成長には重要であるということを示唆していると思っています。
このエルピーダメモリの事例を踏まえた上で、現在進行中のこのラピダス社への支援、その他半導体プロジェクトにおける政府の関与の在り方について慎重に考える必要があると思っています。
特に、先ほども申し上げましたように、つまり、技術支援だけでなく、企業の経営能力とか財務基盤をどのように強化して、国際競争力に耐え得る企業体制を構築するのかということが問われていると思います。
先ほど少しお話しいただきましたけれども、エルピーダメモリの経営破綻から学ぶことについて、財務を含めた経営面からどのように総括しているのか、今、外資系企業の傘下に入るということで業績が向上している現状、これをどのように評価しているのか、お聞かせください。
140野野原諭経済産業省商務情報政策局長
エルピーダは、円高や、それから東日本大震災の後のサプライチェーンの途絶という状況だった、非常に特殊なダウンターンのところで行き詰まったわけですけれども、そのときにやはり流動性が供給が十分されていれば潰れることはなかったというふうに思いますけれども、それが、流動性を機動的に政府が供給する仕組みがメカニズムとしてそのとき十分なかったということが言えると思います。民間の銀行団がこれはこれ以上追加で貸しませんよと言ったときに、それで行き詰まっちゃったということでございます。
当時経営されていたのが坂本さんという方で、その人からヒアリングしたことを日経新聞の小柳…
この発言のページ
141
宮崎政久(自民)
順調に業績を上げていることについての認識はどう。
この発言のページ
142野野原諭経済産業省商務情報政策局長
業績については、今、研究開発段階で、量産技術確立を目指していますので、この後、きちっと歩留りを上げながらテイクオフしていくということを目指していくということになると思いますが、この最先端のところが一番もうかっておりまして、TSMCの利益率が四〇%、しかも、先端ノード、シングルノードのところの半導体が全体の彼らの売上げの半分以上を占めております。
そういう意味では、一番もうかるセクターのところに参入しようとしている。投資額が大きいので、参入者がこの十五年ほとんどなかった分野でございますので、新規参入が非常に難しいんですけれども、非常にもうかる、今はもうか…
この発言のページ