室田幸靖内閣官房内閣審議官

2025年5月28日・第217回国会 衆議院 外務委員会 第13号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 150 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 189 発言)

お答えを申し上げます。

まず、先ほどの質問の中で、中国が事前に把握していたという事実でございますけれども、これを中国がどのように把握したかにつきましては現時点で確認できておりませんが、一つだけ申し上げますけれども、日本政府として、中国にこのことを事前に伝えたというようなことは全くございませんので、その点については誤解のなきようにお願いをいたします。

その上で、御質問について申し上げさせていただきます。

まず、国際法上、主権とは、一般に、国家が自国の領域において有する他の権力に従属することのない最高の統治権のことでございます。一国がその統治権を行使をするという範囲で一番重要なことは、領土、領海、領空に対する外部からの侵害を排除することでございますが、それに併せ、同時に、当該領域内における自国民の安全を守る、これも統治権行為の一環として非常に重要なことである、この点についてはまず御理解いただきたいというふうに思います。

それにつきまして、今回の件を申し上げます。

尖閣につきましては、私ども国家が有効に支配をしております。しかし、これに対し、中国側による、かねてからの力による一方的な現状変更の試み、チャレンジを受けておりまして、まさに中国海警船が常に接続水域周辺で活動しているという大変遺憾な状況が続いている、こういうことでございます。

こういった試みは、当然、受け入れられるものではございません。これについて、海上保安庁を始めとする関係省庁で連携し、三百六十五日、昼夜を問わず、我が国の有効な支配を守っているというところでございます。

今回の八十代民間人男性による自家用機遊覧飛行の計画、これを私ども把握をしたわけでございますけれども、残念ながら海警船が常にいるという状況、この中において、主権の行使として、領土、領海、領空を守ることと同時に、日本国民の安全を守るということも我々の責務でございます。これを同時に果たすということを考えた際に、まさに日本国の主権の行使として、政府の責務としてまずやったのは、やはり安全の観点から、危ないので行かない方がよいのではないかという説得をするということでございます。こういった説得をするということによって日本の主権がへこむ、こういうことは全くございません。

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